慈しい姉３

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小「ちっ、違う！！」

胡「そうですか？とても気になっているように見えましたが…」

小「〜〜っ！！甘露寺のところへ行ってくる！！」

胡「あらあら。」





き「しのぶ様！！また炎柱様と音柱様が…」

胡「またですか…分かりました。」

胡(本当に、Aさんは愛されていますね。あの子と関わった人間は次第に惹かれていく。)

胡(甘露寺さんはともかく、何に関しても無関心だったあの時透君があんなにも必死になっているところなんて初めて見ましたよ。)

胡(これからもっとAさんの取り合いが激しくなるでしょうねぇ…)

胡(まあ、私はAさんが幸せなら誰と結ばれても構いませんが。但し、Aさんが悲しむようなことをしたら容赦はしませんが。)

胡「さて、あれほど言ったのにまた病室で騒いでいる人たちのところに行きましょうか。」









煉「Aは絶対に渡さんぞ！！」

宇「それはこっちの台詞だ！！」

胡「お二人とも。」

煉/宇「「！！」」

胡「病室、いや、蝶屋敷ではお静かにと何度も言っていますよね？」

煉/宇「「……」」

胡「あら？どうして目を逸らすのでしょうか？どうして何も言わないのでしょうか？私、何か間違っていることでも言っていますか？」

煉「…すまない胡蝶！！つい大きな声を出してしまった！！」

宇「悪かったな。熱くなって声が派手にでかくなっちまった。」

胡「何回目だと思いますか？」

煉「何がだろうか！！」

胡「私がこうやって注意するのは何回目だと思いますか？」

胡「Aさんが刀鍛冶の里から帰ってきて三日経ちました。そして三日間ともお二人は蝶屋敷で大きな声で喧嘩をしていらっしゃいますよね。」

胡「…Aさんが重傷を負って帰って来た時は、私がお二人に連絡をしたので、Aさんが帰ってきた日に蝶屋敷に来るのはいいです。」

胡「その後も、目覚めるか心配で蝶屋敷に様子を見に来るのはしょうがないと思っていました。」

胡「ですが、このように毎日毎日煩くされては困ります。蝶屋敷は怪我人が大勢います。静かに、安静に怪我の療養をする場所です。」

胡「ということで、お二人とも暫くは蝶屋敷に来ないでください。」

煉「し、しかし…」

胡「Aさんが目覚めたらまた連絡します。その日は来てもいいです。分かりましたか？」

宇「すまねえ胡蝶。今後は静かにするから…」

胡「駄目です。その台詞は聞き飽きました。お帰りください。」

煉/宇「「はい…」」

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