慈しい姉３

138 ページ38

炭「絶対覗きに来るなって言われてるんだけどさ、見に行ってもいいかな？」

玄「知るかよ！！出てけお前！！友達みたいな顔して喋ってんじゃねーよ！！」

炭「えっ！俺たち友達じゃないの？」

玄「違うに決まってんだろうが！！」

『えっ！？私たちと玄弥君って、友達じゃなかったの…？』

炭「あ、お帰り姉さん！！」

『ただいま、炭治郎。ねぇ、玄弥君。私玄弥君とお友達になりたいな。』

玄「……」

炭「玄弥！！」キラキラ

玄「てめぇはありえねぇだろ！！俺の腕折ろうとしたんだからな！！忘れたとは言わせねえ！！」

炭「あれは女の子を殴った玄弥が全面的に悪いし仕方ないよ。」

玄「下の名前で呼ぶんじゃねぇ！！！」

『じゃあ、不死川君って呼んだ方が良い？でもそれだと不死川さんと被るのよねえ…あっ！不死川さんのこと実弥さんって呼ぼうかしら！！』

玄「…いや、俺のこと、玄弥でいい…」

『本当！？じゃあ玄弥君ね！！これからも、よろしくね！！』

炭「玄弥！このお煎餅おいしいよ！食べる？」

玄「クソが！！いらねーっての！！お前はまだ許さねえ！！消えろ！！」

『あれ？抜けてなかった…？温泉で、前歯…』

『「「……」」』

玄「見間違いだ…」

炭「いや、見間違いじゃないよ。俺歯とってあるから。」

玄「何でとってんだよ！！気持ち悪ィ奴だなテメェは！！」

炭「いやだって、落とし物だし返そうと。」

玄「正気じゃねぇだろ捨てろや！！」

玄「出てけ！！」ドカッ

『わっ！！玄弥君！人を蹴ってはだめよ！！』

玄「…」つーん

『もう…これからは蹴らないでね。じゃあ、また会いましょう。』なでなで

スーッ パタン

『大丈夫？炭治郎。』

炭「うん。」









玄「……」カアアアアア

玄(また頭撫でられた…しかも、近いっ！！)









ぶぎゅ

炭「んがっ」

『んう？あれ？時透君…どうしたの…？』

無「鉄穴森っていう刀鍛治知らない？」

炭「わあ！時透君！今鼻つまんだ？」ガバッ

無「つまんだ。反応が鈍すぎると思う。」

炭「いやいや！敵意があれば気づきますよそんな！」

無「まあ敵意を持って鼻はつままないけど。」

『鉄穴森さんは知ってるよ。多分鋼鐵塚さんと一緒にいると思うけど…どうして？』

無「鉄穴森は僕の新しい刀鍛治。鋼鐵塚はどこにいるの？」

炭「一緒に探そうか？」

無「。…なんでそんなに人を構うの？君たちには君たちのやるべきことがあるんじゃないの？」

139→←137

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す