慈しい姉３

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ギュルルル

炭「わあああああ！！！」ドゴッ

炭「グッハ！！」

『炭治郎！！』

小「炭治郎さん！！」

炭「死んでしまう！！腕六本はきつい！！」

小「腕は五本ですよ！！あの糞ガキに一本壊されたので！！人形の機能は落ちてます！！」グィーーッ

『でも…腕が五本もあったらきついんじゃ…』

小「いやいや！！この程度で死んでるようじゃカスですよ！！頑張ってください！もう一度言います！顔上げて！！」

小「Aさんもそうですけど、癖で動いてるんですよ、炭治郎さん、アナタ。相手の動きを見てから判断して動いてるんじゃないんだ。だから駄目なんですよわかります？」

小「要は基礎がなってない。本当に今までよく生きてこられましたね鬼殺隊で。ギリギリですよ全てが。俺はアナタの弱い所を徹底的に叩きますから。」

小「俺の言ったことができるようになるまで食べ物あげませんから！炭治郎さんが終わったらAさんもやりますよ！！」

炭『「はい…」』







小「あの糞ガキには言いませんでしたけど、絡繰は首の後ろの鍵を回す以外でも動きの型を変えられるんです。」

小「寄木細工の秘密箱ってご存知です？」

炭「ああ知ってる！妹の花子が持ってたなぁ。」

小「正しい手順で動かさなければ開かない箱。あれと同じでこの人形の場合、手首と指を回す数によって動作を決められるから、刀鍛冶が剣士の弱点をつく動きを組んで戦わせる。」

小「そうでないと本当に意味のある戦闘訓練にはならないんですよ。」

小「拷問の訓練なんか受けてなくてもな、嫌いな奴には死んでも教えねぇよ。」ヒヒヒヒヒヒヒ









ゴッ ドザザ

小「Aさん遅い！！全然ダメ！！人形が持ってるのが素振り棒じゃなきゃ死んでますよ！！しっかりして！！」

小「今日で五日目ですよ！！明日からは人形に刀持たせますからね！！」

炭「だっ、だいじょ…ぶ…ねえさ…」ゼーーッゼーーッ

小「お二人とも今日も飯抜きです！！」

炭((ああああ！！))

小「がんばって！！負けないで！！立って！さぁ立って！立ってください！！さぁ！」

『ちょっとまって…』

小「立って！！」

炭「死ぬる…死ぬ…こてつくん…水を…」

小「ダメ！！」

『水だけ…』

小「ダメ！！」

炭「みず…」

小「ダメ！！」





小鉄は分析が得意であった
しかし剣術の教え手としては素人である
言われた通りにできなければ水も食糧も与えなかった






無知故の純粋なる暴挙であった

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