慈しい姉３

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炭「あの…姉さんのこと好きな人って…」

鉄「あ、そうそう。蛍なんやけどな、今行方不明になっててな。ワシらも探してるから堪忍してな。」

炭「蛍って…」

鉄「そうや。鋼鐵塚蛍。」

『とっても可愛らしいお名前ですね！』

鉄「ワシが名付け親。可愛すぎ言うて本人から罵倒されたわ。」

炭「それは悲しい。」

鉄「ちなみに、Aちゃんのこと好きなのも蛍。」

『えっ！？鋼鐵塚さんが私のことを好き！？』

鉄「知らんかったのか。蛍まだ言っとらんかったんやな。ま、あんま気にせんといてや。」

(そんなこと言われたら、気になってしまう…)

鉄「で、話の続きやけど、あの子は小さい時からあんなふうや。すーぐ癇癪起こしてどっか行きよる。すまんの。」

『いえいえそんな！』

炭「俺が刀を折ったりすぐ刃毀れさせたりするからで…」

鉄「いや、違う。」

鉄「折れるような鈍を作ったあの子が悪いのや。」

炭『「……」』ビリビリ

鍛1「見つけ次第取り押さえて連れて参りますので、ご安心ください。」ブン

『あまり乱暴は…』

鉄「君達もまだ鬼狩りに行ける程体が回復してないと聞いてる。それまでに蛍が刀を打たない場合、別の者を君達の刀鍛冶にする。」

鉄「うちの里の温泉は弱った体によく効くから、まあゆっくり過ごしてや。」





(喧嘩にならないといいけど…)

鍛2「この坂の上が温泉です。私は下でお食事の準備をしておきますので。」

炭『「はい。」』

甘「あーーーーっ！！！Aちゃんと炭治郎君だ！Aちゃーーん！！炭治郎くーーん！！」

炭「あっ！気をつけてください！！乳房が零れ出そうです！！危ない！！」

甘「聞いてよ聞いてよ〜！！」

炭「危ない！！」

甘「私今そこで無視されたの〜！！挨拶したのに無視されたの〜！！」

『誰にですか？』

甘「わかんないの〜！！！だから名前聞いたのに無視なの！！酷いと思わない？私柱なのに〜！！」

甘「お風呂上がりのいい気分がもう全部台無し！！」めそめそめそ

炭「もうすぐ晩ご飯ができるみたいですよ。」

『松茸ご飯だそうです。』

甘「えーーーーっ！！！ほんとォ！？」ひゃあ

甘「宮さん宮さん♪お馬の前にひらひらするのは♬何じゃいな♫」

炭(食いしん坊。)







ー温泉到着ー

(わー広い！！)

炭「あいたっ！」びちっ

炭((前歯…歯の落とし物！！))

炭(側面の刈られた頭…すみちゃんが教えてくれた名前…)

(あの子は確か…)

炭「不死川玄弥！！」/『玄弥君！！』

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