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炭「なぜ命を踏みつけにする?」
堕(この言葉、どこかで聞いた…)
縁『何が楽しい?何が面白い?命を何だと思っているんだ。』
堕(誰?知らない…)
炭「どうして分からない?」
縁『どうして忘れる?』
堕(これはアタシじゃない。アタシの記憶じゃない。細胞だ。無惨様の細胞の記憶……)
炭「人間だったろう、お前も。かつては痛みや苦しみに踠いて涙を流していたはずだ。」
ドゴッ
堕「ごちゃごちゃごちゃごちゃ五月蝿いわね。昔のことなんか覚えちゃいないわ。アタシは今鬼なんだから関係ないわよ。」
堕「鬼は老いない。食うために金も必要ない。病気にならない。死なない。何も失わない。」
堕「そして美しく強い鬼は何をしてもいいのよ…!!」
炭「わかった。もういい。」
血鬼術 “八重帯斬り”
ヒノカミ神楽 “灼骨炎陽”
ガガガガ ザン ヒュガッ
堕「アンタなんかにアタシの頸が斬れるわけないでしょ…!!」ぐにゃ
炭(柔らかいんだ。柔らかすぎて斬れない。しなって斬撃を緩やかにされた。)
ギュル ギャギャギャ
堕「斬らせないから今度は!!さっきアタシの頸に触れたのは偶然よ!!」
ギャギャギャギャ
堕「!?」
堕(鎬で受け流された帯が一か所に…)
ドン
堕「それで止めたつもり!?弾き飛ばしてやる!!」
グン ビン
堕「!!」
堕(帯を張ってしならせずに斬る気か!まばたきする間に帯は伸ばせるのよ!そんな一瞬でこれだけの距離をどうにかできるわけ…)
ギュルン
堕(えっ?斬られた?速っ…)
炭(今度はいける。斬れる。)
花『お兄ちゃん息をして!!お願い!!』
炭「ゴホッ」ドッ
炭「ゲホッゲホッ ゲホッ グッ…ゴホッガハッ」
堕「………惨めよね、人間っていうのは。本当に。どれだけ必死でも所詮この程度だもの。気の毒になってくる。そうよね。傷も簡単には治らないし、そうなるわよね。」
堕「お返しにアンタも頸を斬ってやるわよ。」ドゴオ
禰「ウ゛ーーッ!ウ゛ーーーーーーッ!ウ゛ーーッ!ウ゛ーーーッ!ウ゛ーーーッ!ううう゛っ!ううう゛っ!」
堕「よくもやったわね!アンタ…!!そう!アンタ!アンタなのね!!あの方が言ってたのはアンタなのね!!」
鬼『堕姫。
私の支配から逃れた鬼がいる。
珠世のように。
見つけて始末しておくれ。
お前にしか頼めない。
麻の葉文様の着物に、市松柄の帯の娘だ。』
堕「ええ勿論!嬲り殺して差し上げます!!お望みのままに…!!」
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かの(プロフ) - こんなぐだぐだな作者ではありますが、今年もよろしくしてやってくださると嬉しいです!!少しでもこの作品で楽しんで頂ければ、幸いです。皆さまにとって幸せな一年になるよう、願っております (2021年1月1日 0時) (レス) id: 81489084e7 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - ここ数ヶ月更新が遅くなってしまって申し訳ありません。これからも更新が遅くなるかもしれません。一週間に一回は更新を今年の抱負にしようかと… (2021年1月1日 0時) (レス) id: 81489084e7 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - あけましておめでとうございます!!この作品を見てくださっている皆さん、本当にありがとうございます!!とても励みになっています!!自粛期間中に書きたい欲が爆発して書き始めたこの作品を読んでくださる方が沢山いると思うととても嬉しいです!! (2021年1月1日 0時) (レス) id: 81489084e7 (このIDを非表示/違反報告)
不死川実弥LOVE - 頑張ってください。これから楽しみにしてます。 (2020年10月27日 17時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
猫が大好きです - 続きはいつできるんですか? (2020年9月10日 11時) (レス) id: f0ad13efd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かの | 作成日時:2020年8月20日 12時