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胡「だけど少し…疲れまして。」
胡「鬼は嘘ばかり言う。自分の保身のため。理性も無くし、剥き出しの本能のまま人を殺す。」
胡「Aさん。炭治郎君。頑張ってくださいね。どうか禰豆子さんを守り抜いてね。」
胡「自分の代わりに君たちが頑張ってくれていると思うと、私は安心する。気持ちが楽になる。」フッ
炭「……頑張ります。」
『……』
『しのぶさん。』
胡「あら、どうしました?Aさん。」
『さっきのお話…』
胡「ああ、すみません。急にあんな話をしてしまって…」
『いえ、いいんです。しのぶさん。私は、しのぶさんの、お姉さんの夢を、継いでいきたいと思ってます。』
『だから、一人で抱え込まないでください。』
胡「!?私は…」
『しのぶさん、少し無理をしていませんか?』
『お姉さんの想いだからといって、しのぶさんが無理をして継がなくてもいいと思うんです。』
『お姉さんも、自分の想いを継ぐよりも、しのぶさんが自由に生きていくことを望んでいると思います。』
胡「なぜ…そう思うのですか?」
『私がそうですから。』
『私は、禰豆子を人間に戻すことができたのなら、その時に鬼舞辻を倒せていなくても、炭治郎と禰豆子には鬼殺隊をやめてほしいと思っています。』
胡「!!」
『もう私たちのような思いをする人がいないように、私たちはこれからも鬼を滅します。でも、鬼殺は危険なことなので、禰豆子が戻ったら、二人には戦いの場から抜け出してほしい…』
『そう…思ってしまうんです。』
胡「そう…ですか。」
『きっと、しのぶさんのお姉さんも、私と同じ考えなのではないかなと思いまして…』
胡「そうかも…しれません。姉は、とても優しい人ですから。」
『しのぶさん。もう一人で抱え込まないで、無理をしないでください。』
『私には、お話を聞くことぐらいしかできませんが、誰かに話すことで、楽になることもありますから。』
『頼りないかもしれませんが、いつでも頼ってくださいね。』ぎゅ
胡「……ありがとうございます。Aさん。」
胡(本当に、Aさんは姉に似ている。暖かい…)
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ミー - 更新を毎回楽しみにしています!猗窩座が主人公を見て、あの方の…と言っていたので主人公との間に何かあるのかと気になっています! (2020年7月22日 21時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かの | 作成日時:2020年6月17日 0時