狂う ページ14
和「…美優？」
小さな、哀しい言葉が、地面におこっちるみたいに先生の口からこぼれた。
和「美優…美優…？」
何かが壊れたみたいに、美優さんのことをそっと抱き抱えて、虚ろな目で美優さんの名前を繰り返す。
美優さんは、肩を震わせて必死で息してた。
和「おい…美優？どうしたんだよ…」
美優さんにずっと話しかける先生に背を向けて、職員室の電話を引っつかむ。
迷わず、ボタンを押していく。
１、１、９
このボタンを押したのは今日が初めてで、人がああやって倒れたのも初めてで…
指が震える。
ガチャ、という音がしたのを確認すると、必死で叫んだ。
あ「人がっ、人が倒れました！！！
体が昔から弱かったみたいで…っ！
助けてください！！」
ヒステリックに叫んでる私の状態で、救急の人のなだめるような声がかき消される。
＊「落ち着いて、落ち着いてください！
住所を教えてください」
冷静な救急の声を聞いて、学校名を告げると、「分かりました」って声とともに切られる電話。
美優さんの元に戻ると、魂を抜かれたみたいに美優さんを見つめる先生。
美優さんは相変わらず辛そうに、息をしてて。
時折、うわ言のように「和くん」って…
その言葉に答えるように先生は美優、って名前を呼んで手を握り締める。
私は二人にそっと近づいて、美優さんの背中をさすった。
こんなことで楽になるかはわからない。
これに効果があるかも、わからない。
でも、こうでもしていないと、気が狂ってしまいそうな、気がした。
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か〜なん(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます(*^^*) (2016年2月6日 22時) (
レス) id: f1b9454e57 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 最初からここまで一気によんじゃいました！すっごいおもしろいです！ なのでニノとのラブラブイチャイチャ生活見たいのでお願いしますm(*_ _)m (2015年12月19日 3時) (レス) id: 5f5d4f0462 (このIDを非表示/違反報告)
芹愛(プロフ) - か〜なんさん» ありがとございました♪( ´▽｀) (2015年4月3日 14時) (レス) id: dbdd838a4c (このIDを非表示/違反報告)
か〜なん(プロフ) - 芹愛さん» フォロリク送らせて頂きました。宜しければ、承認お願いします(*^^*) (2015年4月3日 13時) (レス) id: f1b9454e57 (このIDを非表示/違反報告)
芹愛(プロフ) - か〜なんさん» フォローさせてもらいました(*^^*) (2015年4月3日 8時) (レス) id: dbdd838a4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：か〜なん | 作成日時：2014年12月17日 12時
