復讐少年？ (ページ9)

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七夜ページ9

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誰もがその個性の強力さに息を呑んだ

｢(核を傷付けず、敵を弱体化させるとは…すさまじいな！)｣

これにはオールマイトも感心したようだった

｢(…………あの左、似てるな。まあ火を使う個性はみんなあんなものか)｣

自分の幼き頃の記憶のモノと似ていた

その後も何チームかが対戦し、授業は終わりへと近づき

気がつけば終わりを迎えていた

　
｢お疲れさん！！緑谷少年怪我は大きな怪我はなし！しかし真剣に取り組んだ！！初めての訓練にしては皆上出来だったぜ！｣

とオールマイトが評価する

｢(あのすげえ髪のやつ、なんで下向いてるんだ？なんかあったのかよ)｣

横目でツンツンとした明るい色の髪をしている少年を見る

その間も何か話しているようだが自分にはあまり関係がない

長いようで短い夜永Aの学校生活1日目が終わる

✱

終礼がもうすぐ始まるという時

さっきのツンツンした髪の少年が切島などが止められるがそれをのかして教室から出て行った

その5分後くらいに今度は緑色のもさもさした髪の少年が教室に入る

すると教室にいたほとんどの生徒が彼を囲んで話しかける

自分と紅白頭の少年以外は固まっていた

｢(一匹狼ってやつなのか、あいつは)｣

自分の右斜め前の席にいる彼を見る

似てると思ってしまった左のモノは誰の引き継ぎか気になる

急にまたドアが開き、さっきのもさもさ髪の少年が走ってどこかへ向かっていった

｢(…早く終わらないかな)｣

ぼんやりと外を眺めた

✱

学校が終わり、今は帰路にいる

帰ろうとした際、クラスの連中に一緒に帰らないかと声をかけられたが断った

一人で帰りたいから

リュクの中から携帯端末を取り出し

メール送信画面を開き、内容を打ち込み

送信した

ピロンッ

とある携帯に彼が送ったメールが届く

それを開いた男は不敵に笑みを零す

内容は__________

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『ゲームの用意を始めよう』

送った本人も画面を見ているふりをして

俯いてニヤリと笑う

Aの瞳は透き通る茶色の瞳から

血のような朱色になっていた

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