復讐少年？ (ページ8)

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六夜ページ8

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｢個性は『風』か…、｣

相澤は一人の生徒の個性把握テストの結果と入試時の個人情報を眺める

｢(この個性が副作用を起こすほどのものなのか…？いや、暴走しかけたのか。………………わからない、何者なんだいつは…)｣

個人情報には夜永Aと本人の直筆であろう字
個性名と軽い説明
入試時の結果
などが書かれている

顔写真にも不審な点はない

｢(なんなんだ、この底しれない。なにかは)｣

一人職員室で唸る

✱

｢βってここか、｣

相澤先生に聞いた室内の様子を見れる試聴室の扉の前に立つ

開けてみたいが緊張してしまう

うーん…と留まっていると急に扉が開く

｢｢うわっ？！/っ！？｣｣

不意に開いたためびっくりして声も出なかった

｢えっと…夜永だよな、テスト終わったのか？｣

｢あぁ、さっき終わった｣

｢俺尾白猿夫、よろしく。…っあ、次演習だからまたあとでな！｣

そう言って先ほど扉を開けた少年…もとい尾白は去っていった

開いたままの扉から静かに入っていった

｢お、夜永少年終わったようだな！今日は残念だがここで私達と観戦していよう！｣

入ればオールマイトや他の生徒達が何人かいて、こちらを見ていた

｢(観戦も勉強ってか、ところでどんな試合形式なんだ)｣

見るのはいいがルールが掴めなければわからない
まあ見れば察するだろうが

説明してくれそうな人を探す

｢(あ、あいつ昼休みの)｣

と見かけたのは昼休み上鳴と一緒に会話をした一人がいた

話しかけてみよう、とその場から離れ相手に近づく

｢なあ、ちょっといいか｣

｢？ボ…俺かな？夜永くん｣

声をかけたのは眼鏡をかけた背格好が高め少年だ
確か名前は飯田

｢演習の内容を聞きたいんだ…｣

｢あぁ、それなら構わないよ！｣

｢(人の良さそうな奴)｣

相手は快く受け、説明をしてくれた

要約すると
コンビを組んでヒーローと敵に分かれ戦闘する

敵は核兵器を持っていて、制限以内でそれにヒーローが触れるか、ヒーローが敵を捕まえれば勝ち
また、敵がヒーローを捕まえれたり、制限以内まで核兵器に触られなければ勝ち

というルールだ

｢(設定がアメリカンだ)｣

説明を聞き終わったらちょうど演習が始まる

さっき顔見知りになった尾白は敵のようだ

開始数秒、紅白と真中から違う色をした髪が特徴の少年がビルに触れる

するとあっという間にビルは凍った

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