復讐少年？ (ページ30)

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二十七夜ページ30

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｢なあ、｣

不意に声をかけられ、振り返る

｢(こいつ、確か普通科の変な野郎←)｣

話しかけられた相手は二週間前、教室前の廊下で宣戦布告してきた不健康そうな普通科の少年であった

｢俺と組もうよ｣

にんまりと不気味な笑みを向けてくる

｢お前の個性、何だ？｣

組むのはいいがそれを知らないと話にならない

｢なら、今から見せてあげるよ｣

そう言って周りを見て、一人の生徒に声をかける

すると、生徒は動かない

｢(？……まさか)｣

｢これが俺の個性だ｣

｢洗脳、ってところか？｣

｢そう｣

呆然と意識のない青山が心躁に付いてくる

｢…俺は操らないんだな｣

｢組んでくれるんだ、…君はそのままのほうが使えそうだからね｣

そしてまた一人連れてきた、が

｢…尾白…｣

呼びかけても返事はない

洗脳されているのだから当たり前なのだろうが

なんだか居たたまれなかった

｢(良い『個性』だ。こっち側に落ちないかな)｣

と考えながらも開始時間は迫る

｢よぉーし、組み終わったな！？準備はいいかなんて聞かねえぞ！！いくぞ！残虐バトルロイヤルカウントダウン！！｣

二人だけの話し合いで、初めは俺が騎馬になるはずだったが何故か断られた

理由は

｢なんか潰れそう｣だそうだ

不思議と怒りがわくが今は落ち着け

心躁の上に乗り

カウントダウンが始まる

｢3！！2！！1！！…START！｣

一斉に動く騎馬

｢ハチマキ飛ばねえように気お付けろよ｣

｢わかった｣

一言心躁達に注意して集中する

自分の周りの風を巻く

｢いけ！｣

巻いたのを確認すれば一気に風を起こす

ゴオオオオオオォと凄まじい勢いの

｢な、はぁ？！竜巻いいい！？｣

動きと止めた騎馬の騎手のハチマキを取っていく

｢君意外とえぐいことするよね｣

｢悪かったな、そろそろ時間が押す｣

手元は合計740P

確実な通過は1000は欲しいところだ

会場が騒ぐ

スタジアムの中央では

緑谷と轟がにらみ合っている

動き出した、そう思ったら

上鳴が動く

｢まじか…｣

強い電流がスタジアムを包む

全員がその電撃に動きを鈍くする

｢(これが放電か、痒いな)｣

心躁達が動けない今、だがそれはほかも同じ

すると轟と緑谷の周りに氷の壁ができる

｢1000万は無理か｣

そう判断して動きが鈍い騎馬からPを奪っていく

｢やあやあ｣

目の前に現れたのは、騎馬にのった女子

｢さっきぶりだね、A組の夜永くん｣

｢(こいつどこかで…………)｣

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