復讐少年？ (ページ26)

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二十三夜ページ26

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次の日の放課後、ざわざわと騒がしい廊下

｢…帰れねえ｣

教室前の廊下に集まる他科の生徒

正直邪魔だ

爆豪が一人出入り口に立ち

｢どけモブ共｣

と睨み効かせる

｢知らない人の事とりあえずモブって言うのやめなよ！！｣

と飯田がツッコむ

すると生徒の群れから一人の生徒が出てくる

｢こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ｣

目の下に隈のある不健康そうな少年

｢体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆もまた然りらしいよ………｣

と、脅すような事を語りかけてくる

｢敵情視察？少なくとも普通科は、調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー。宣戦布告しに来たつもり｣

空気がびりっとなる

｢(はは、子犬の遠吠えに聞こえる)｣

なんとかこの人混みを抜ける方法を考える

B組の方からなんか強面のヤンキーあがりがなにか言っていたが興味ない

｢宣戦布告ご苦労さん、帰りたいんだ。通してくれ｣

不健康そうな普通科の生徒に笑顔で言う

｢…嫌だって言ったら？｣

｢(おいおい、俺まで巻き込むのかよ)｣

話しかけた相手が悪かったのだろう

若干にやにやしながら煽ってくる

｢(身長縮め)｣

相手を見上げる状態に少しイラつきながらも

｢じゃあいい、窓から行く｣

踵を返す

｢は？！｣

予想もしなかった反応だったのだろう、相手は驚く

スタスタと窓の方へ行き、窓を開ける

｢悪い八百万さん。出たら窓の鍵頼んでいいか？｣

窓付近にいた八百万さんに頼む

｢え、えぇ。いいですよ！｣

｢ありがとう｣

そう言って窓から外へ出た一応ここは上の階

高さはあるが俺の風ならなんてことない

個性を使ってふわふわと地面に降りる

地面から少し浮いて上履きに汚れが付かないようにする

下駄箱に着けば靴を履き替える

｢はぁ、だるい｣

少しの時間といえど浮くのに使う体力はそこそこだ

こんなの慣れたものだがきつい

昇降口を出て正門へ向かう

雄英体育祭まで14日

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