復讐少年？ (ページ23)

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二十夜ページ23

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気づかぬうちに敵とオールマイトの方へ飛んでいた緑谷

緑谷を止めにはいろうとする霧男

モヤのなかから手が出てくる

だめだ、と思った時だ

敵の手に銃弾が当たる

｢ごめんよ皆、遅くなったね。すぐ動ける者をかき集めて来た｣

校長共にプロヒーロー達がドームに重合していた

｢あーあ、来ちゃったな…ゲームオーバーだ｣

｢帰って出直すか、黒霧…｣

ワープしようとする敵の手足に銃弾が当たる

｢(くそ、馬鹿かよ！弔さん！)｣

内心酷く焦りながらしかたない、止む終えない

彼が捕まったら終わりだ

Aは誰にもバレないように指を13号に向け

バチン、と指を鳴らす

すると

｢う、あぁっ…！！｣

突然彼の個性が止まり、敵は霧に消え

姿を消した

はぁ、と一人ため息を吐く

｢(ん、と。ヒヤヒヤさせる)｣

少し痺れた自分の左親指と人差し指を見る

その場の誰もが息を呑んだ

そして呆然とする

プロが相手にしているもの…世界。

それは彼らにはまだ早すぎる経験だった

この襲撃は後に起こる

大事件の始まりだったのだが

この頃の彼らには知る由もない

✱

【side:？】

｢…ってぇ｣

黒い霧から先ほどの敵が現れる

着いたのは謎のバーだ

｢両腕両脚撃たれた…完敗だ…｣

ぶつぶつと呟きながら彼は横たわる

そしてひとつのモニターにその体制のまま問いかけた

｢話が違うぞ先生……｣

｢違わないよ｣

モニターこら聞こえる不気味な男の声

｢せっかくオールマイト波のパワーにしたのに…。まァ…仕方ない、残念｣

｢あの邪魔がなければオールマイトを殺せたかもしれない…ガキがっ…ガキ…！｣

悔しそうに歯軋りをする

｢我々は自由に動けない、だから君のような『シンボル』が必要なんだ。死柄木弔！次こそ君という恐怖を世に知らしめろ！｣

モニターから聞こえる男の声は少し弾んでいた

．

．

｢ところで、彼女は元気かね？｣

｢あぁ…愉しそうだよ｣

｢そうか、まだ思い出してないようだな。なら問題はない。彼女……いや、彼は我々の武器だ。刺激を与えないようくれぐれも気をつけろ｣

｢安心しなよ先生、Aは『何も覚えてない』｣

敵…否、死柄木弔はモニターに向かってニンマリと微笑んだ

　

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