復讐少年？ (ページ19)

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十六夜ページ19

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｢私の役目はこれ｣

とまだ話そうとする、が

それは止められた

爆豪と切島の攻撃によって

｢ﾁｯ…馬鹿か｣

相手に攻撃を与えたことにより調子に乗る2人

その様子に思わず舌打ちをする

｢危ない危ない………そう…生徒といえど優秀な金の卵｣

｢ダメだ、どきなさい二人とも！｣

敵の様子を察した13号が止めようとするが

すでに遅い

敵はもやを広げ、13号、生徒もろとも包む

咄嗟に反応した生徒はそのもやから逃げ切れたが

何人かが飲み込まれてしまう

Aもそのうちの一人だ

｢(おっと、夜永さんまでワープさせてしまいました…。まああの人のことですから、わざとでしょう)｣

もやの男は残った生徒たちを見て思った

✱

視界が暗転したと思ったらどこかに着いていた

土の感触がする

｢(ここは…)｣

と考える暇を与えないかのように影から敵達が現れる

攻撃しようとした途端敵は凍りついた

｢散らして殺す…か｣

振り返ると轟が個性を発動させ、敵の動きを止めたようだ

｢『言っちゃ悪いがあんたらどう見ても〝個性〟を持て余した輩』以上にら見受けられねぇよ｣

そう言いながら轟は敵に歩み寄っていく

口のはしから冷気が出ている

｢(一瞬でこれかよ、えげつねえな)｣

脚を氷漬けにされている敵を見る

足元を見ると俺のいる周辺だけ氷が張っていない

なんかもうすげえしか言えない状態だ

そして同時に今いる場所がUSJ内の土砂ゾーンと把握した

すると足下、土の中から振動がする

それは轟の方へ進んでいるように感じた

その轟は敵に近づいて座り込み、話しかけている

きっと情報を引き出そうとしてるのだ

｢俺もヒーロー志望。そんな酷え事はなるべく避けたい。あのオールマイトを殺れるっつう根拠…策ってなん―――｣

話しかけている途中だった

土の中から敵が飛び出してきて轟に襲いかかる

不意打ちだったのか轟のポーカーフェイスが少し崩れている

｢(仕方ない、)｣

俺は右手を振り上げ、轟と敵の間を割くように風圧の壁を作り出した

その風の勢いで敵は吹き飛ぶ

体制を建て直させないためにも今度は反対の左手で風を操り敵を地面に叩きつける

かなりの力で、

その速さに追いつけない敵は地面に叩きつけられた衝撃で気絶した

｢大丈夫か？｣

スタスタと轟に近づく

｢…あぁ。……不意打ちだったのもあるが助かった｣

気絶した敵を目が覚めても動けないように氷で拘束した

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