復讐少年？ (ページ18)

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十五夜ページ18

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奇しくも、命を救える訓練時間に俺達の前に現れた

プロが何と戦っているのか

何と向き合っているのか

それは、途方もない悪意

｢何だアリャ！？また入試ん時みたいな――｣
｢違う、あれは｣

｢あれは…｢敵だ！！！！｣｣

俺の声と相澤先生の声が重なる

敵はこちらを見て何かぶつぶつと呟いている

ただ一つ、忙しないこの状況で

一人の敵の声が静かに響く

｢いな……な…て………、子どもを殺せば来るかな？｣

人の形をした手を貼り付けた男が不気味に呟いた

相手の異様さと、プロのヒーローである先生の様子を見て察す

この場にいる者に理解できない馬鹿はいないのだ

呆然とする者、心を振るわせる者、睨む者

様々だが一人だけ

｢嗚呼……最高…っ｣

誰にも聞こえない声で密かに笑う少年

｢(ゲームスタート)｣

『平和の象徴を殺せ』

次々と穴から侵入してくる敵

｢敵ンン？！｣

と騒ぎ出す

冷静に状況を判断しだす生徒達

｢(いいヒーローになれそうだな)｣

感心しながら相手の様子を伺う

数はざっと…

｢30はいるか…？｣

センサーなどのことについて話していたら轟が口を開き

｢何らかの目的があって、用意周到に画作された奇襲だ｣

敵を見つめる

相澤先生は的確に支持を出す

さすがといいたくなるほどだ、だが今はそんな余裕は無い

｢先生は！？一人で戦うんですか！？｣

緑谷のその声でこの状況下に不安が過る

｢一芸だけじゃヒーローは務まらん｣

首に下げてたゴーグルを目にあて

13号に一言述べ、相澤先生……イレイーザーヘッドは敵の群れへと進んでいった

それに反応して敵も動き出すが
2、3人が一瞬でやられた

｢(プロヒーロー、は伊達じゃないな)｣

Aはその様子を眺める

｢すごい…！｣

と歓喜の声を上げながら分析しだす緑谷、どんなんだよ

｢早く避難を！｣

13号がそう呼びかけると同刻、もやのような敵が先生の背後にいた

そしてそいつは

｢初めまして、我々は敵連合。せんえつやがら…この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴、オールマイトに。息絶えて頂きたいと思ってのことでして｣

つらつらととんでもないことを語る

誰もがあまりのことに、は？と顔を強張らせる

｢本来ならば、ここにはオールマイトがいらっしゃるハズ…ですが何か変更があったのでしょうか？まあそれとは関係なく…｣

ユラァ～ともやを揺らせながら男は話し続ける

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