復讐少年？ (ページ11)

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九夜ページ11

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一時限目HRが始まりうんざり顔の相澤先生が教卓につく

報道陣の対応でげんなりしているんだろう

｢昨日の戦闘訓練お疲れ｣

それから生徒にアドバイスを伝えている間

俺は目を盗んで携帯端末を弄る

『やるなら昼休み、手伝ってやろうか？』

返信は以外にも早い

『それは助かるねぇ、手伝ってよ』

…なんか怪しい←
素直に受けるこいつが逆に可笑しい
なにか企んでいる決まってる

見なかったフリにして先生の話でも聞くか

携帯端末の電源を落とし、制服のズボンに入れる

｢(あー、昼がたのしみだな)｣

頬杖をつき、窓から空を見上げる

今すぐ高笑いしてやりたいしょうどうにかられる

最高峰の学校といえど所詮人

みんな根本的なものは一緒なんだ

｢(俺はただそれを引き出すだけ)｣

理性という縛りから開放してやるだけなのだ

お前の好きなようにしていいのだと、望むものをほっしろと

底にあるものをひっぱり出す

それは楽しい愉しい、舞踏会の始まりだ

すると急に教室が静かになる

話を聞いていなかったため、なんだ？と思って先生のほうを見る

｢学級委員長を決めてもらう｣

｢学校っぽいの来たーー！！！｣

｢(へー、興味ない)｣

先生の言葉により、多くの生徒がハイハイと手を上げ
自分がなると言い合っている

飯田の提案により結局は投票になった

投票用紙が配られる

｢(白紙ってありかな)｣

さすがに書かないとまずいか、などと思い
とりあえず紙には『誰でもいい』と記入した

それから紙は回収され、集計されたようだ

｢じゃあ委員長緑谷、副委員長八百万だ｣

｢(あいつ緑谷っていうのか)｣

頬杖をついたまま委員長と副委員長を眺める

あわあわと緑谷は緊張している、自分が成るとは思っていなかったのだろうな

HRはこの一件で終わった

授業は淡々と終わり、昼になる

｢(食堂とかは混雑しそうだな…)｣

食べる場所を考えながらどうしようかと悩む

｢夜永くん！一緒に食堂行かないか？｣

飯田が座っていた俺に話しかけてきた

｢(…めんどくさいけど、断ったら悪いな)おー、行く｣

そう返事をすれば嬉しそうに笑ってくれる

席から離れ、付いて行けば

確かさっき委員長になった緑谷と、…誰だ

それは相手も同じようだ

｢あれ、飯田くん。その人確か…えっと…｣

と可愛らしい丸めの少女がこちらを見て首を傾げた

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