No.2 ページ3
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オールマイトが雄英の教師に就任したというニュースは想像通り連日マスコミを押し寄せる騒ぎになっていた
雄英高校の正門前はマスコミが群がっている
だが学校側の対応に報道陣は苛立ちを募らせていくばかり
｢ははっ、阿呆みたい｣
溢れた言葉を聞いた人は隣に立つ彼だけ
周りは雄英バリアーなるものに夢中で聞こえてさえいない
｢よし、やるか｣
彼がそう呟いば
深く被っていた帽子を更にこれでもかと被り直し、偽物のマイクを持って報道陣に紛れる
初めからここにいたかのように息を潜ませ
ボクは持っていたマイクわざと落とした
｢あぁっ！すみません！｣
落ちたマイクにぶつかったマスコミの一人がボクを睨む
｢お前新人かぁ？見ない顔だな！｣
怒りを滲ませた表情でボクを見る
｢す、すみません！手が滑って…｣
この状態を他のマスコミ達もチラチラと目に写す
いいぞ、怒れ、ボクに怒りをぶつけろ
雄英の対応へのストレス
様々な怒りをボクに当てつけろ
お前の言動でこの作戦の成功率が上がる
｢何あれこわ｣
別の局であろう人間が様子を見て言った
周りの視線が集まる
誰も気づかない
雄英バリアーが、静かに音をたてて崩れていることに
ボクはそれを確認してひっそりと笑う
｢あ、バリアーが…！｣
注目を浴びていたボクがそう言うと皆がそっちを向く
｢雄英バリアー壊れてるぞ？！｣
｢な、なんで？｣
｢でも今しかチャンスないよな…！？｣
などとざわつく中壊れた原因よりオールマイトの情報を求めた奴らは次々と門を潜って行った
ボクも門を通りすぐ近くの茂みに隠れた
｢(危ない、先生がしてくれた�猜兪��瓩劉犖沈��瓩�解けるところだった)｣
先程奴らが見ていたのは新人スタッフの顔を借りて変装したボク
変装されたやつが可哀想？そんなの思わないさ
ボクには関係ないからね
先生が以前手に入れた�犖沈��瓩鰺僂い匿�入には成功
彼はのちにこの世を轟かせる時代の悪の王
こんなところで顔を曝け出したりしたらつまらないだろう？
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