【ヒロアカ】心臓の音【男主】 (ページ6)

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4話、緑谷side ページ6

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時雨くんに手を振り、彼は扉の向こうに消える

｢(僕も早く帰ってノートまとめなきゃ)｣

ノートを手に取ってリュックになおそうとした時だ

持っていたノートが消える

｢あっ｣

ノートを追えばかっちゃんがいて

｢話はまだ済んでねーぞデク｣

怖い顔をしたかっちゃんと友達がいた

｢カツキ何ソレ？｣

僕のノートを何かと除き飲む

｢『将来の為の…』マジか！？く〜〜〜緑谷〜〜〜！！｣

ノートを指差して笑う

｢いっ良いだろ返してよ！｣

カダリと席を立ちノートに手を伸ばそうとしたが

ボムとかっちゃんがノートを爆発させてしまった

｢あーーー！！！！？｣

思わず叫ぶ

｢ひどい…！｣

黒焦げになったノートを虚しく見る

フン…と満足気にしたらそらを窓から捨てた

｢(ノートッ…!!)｣

窓からそのまま落ちてしまう

｢一線級のトップヒーローは大抵学生時から逸話を残してる。俺はこの平凡な市立中学から初めて！唯一の！『雄英進学者』っつー〝箔〟を付けてーの。まー完璧主義なわけよ！｣

スタスタと僕に詰め寄り、肩に手をのせる

｢つーわけで一応さ、雄英受けるなナードくん｣

載せてる手から爆発特有の煙が上がる

なさけないことにそれを見て体が強張り、震える

｢………｣

何も言い返せない、恐いんだ

こんなにも悔しい

｢いやいやさすがに何か言い返せよ｣

僕も出来たらそうしたいさ！

何も出来ず、言い返せず

ただ震えて俯くことしかできない

｢言ってやんなよ。かわいそうに中三になってもまだ彼は現実が見えてないのです｣

クスクスと笑い、僕を通り過ぎるクラスメイト

ぐっと悔しさで拳を握る

｢そんなにヒーローに就きてんなら効率良い方法あるぜ。来世は〝個性〟が宿ると信じて…屋上からのワンチャンダイブ！｣

かっちゃんのあまりに酷い言葉にばっと後ろを振り返る

｢何よ？｣

ボッと手の周りを爆発させる

振り返ったまま僕は何も出来ずに固まるしかない

かっちゃん達が教室を出た後、僕はリュックを背負い

トボトボと歩きながら落ちたノートを取りに行く

階段を降りて落ちたあたりにいくと誰か立っていた

｢…時雨くん！！｣

立っていた人は先ほど帰ったはずのクラスメイト

｢あ、緑谷。やっぱりこれお前のだったんだな｣

そう言ってこちらに何かを差し出される

｢僕のノート…！！｣

彼が手に持っていたのはさっきかっちゃんに落とされたノートだった

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