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7.拒絶 ページ8

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なんだかんだあったけど、それ以来笹沼さんと話すことはなかった。



「やっといなくなったね…変な女」



朝練後、国見に言われた。



『あはは、まあ変な女だよね』



ただ、不器用なだけなのかもしれないな。
昔の影山みたいに…。
彼女もいい仲間にめぐり合えれば、変われるかもしれない。



「やっぱ、いい人なのはぶってるだけだったんだね」



急に彼女の声がした。



『え?』

「中学のときの話。北一出身の友達に聞いちゃった。
金田一くん、優しそうな顔してチームメイトに結構エグいことしてたんだね」



俺は無視してしまった。
自分から話したことなのに。
こんな風な言われ方をするなんて思ってなかったから
体が固まった。



「いい加減にしなよアンタ…」



国見が笹沼さんにつっかかろうとしたので腕をつかんだ。



『いいよ、行こう…国見』

「気に入らないからって、試合中にトスをシカトとか。
見世物じゃん!酷いよねー!」



笹沼さんは、言葉を止めない。



『笹沼さんは…なにがしたいの』



俺は声を振り絞ってそう言った。



『そんなに俺のことが気に入らないの…』

「き、気に入らないよ…いい人ぶってるから…」

『俺別にいい人ぶってもないし、いい人でもないよ』



これだけは、言いたくなかったよ。



『俺にもう関わらないで』

8.本当にいい人→←6.悪役の正義



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作者名: | 作成日時:2018年3月23日 16時

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