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18.VS国見 ページ19

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朝練が終わってすぐに国見が俺に駆け寄ってきた。



「あのさ…昨日…」

『ん?何??』

「いや…お前、影山と連絡取ったりとか、してないよな?」




なんだか神妙な面持ちで聞いてくる国見。
あれ?知ってたのか?




『なんで知ってんの?』

「いや…別に…なんとなく聞いただけだよ」

『ちょっと前にさ、影山と会って話したよ。俺、中学の時のこと引きずってたから
スッキリしたよ』

「そっか、そうだったんだ」




国見はするどいからな。
このこと、ちゃんと言っておけばよかった。



------------



笹沼side



「ちょっと、アンタ」




珍しい人に声をかけられるもんだ。
自分が悪いのもあるけど
彼と話すのはまだ慣れない。



「何か、用?」




休み時間、国見くんに声をかけられた。
私のこと、大嫌いなはずなのに。なんだろう。




「ホント、何なのアンタ。金田一に関わるなって言ってるのに…」

「もう関わってないよ」

「じゃあなんで影山と一緒にいたんだよ」




まさか国見くんに見られていたとは思わなかった。
説明するのも面倒だったけど、今までの経緯をすべて国見君に話した。




「なんだよそれ。そんなんで金田一に罪滅ぼしでもしたつもりなのかよ」

「そんなつもりじゃないよ。ただ、私が傷つけた理由でもあったから。
自分のためにやっただけだよ」

「それは金田一の真似のつもり?
アンタみたいな奴、金田一みたいになんてなれない」

「だから……そんなつもりじゃないって」




国見くんはあくまでも私が嫌いらしい。
そうやって言い合いしている時、金田一くんが来てしまった。




『あれ?国見と…笹沼さん……どうかしたの?』

「なんでもない。行こうぜ」



二人は行ってしまった。
国見くんに不審がられるのは、仕方ないよね。
散々今まで嫌なことしてきたもんね。
でも久々に、金田一くんの顔が見れて嬉しかった。

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作者名: | 作成日時:2018年3月23日 16時

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