17.意外な組み合わせ ページ18
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笹沼side
「影山くん顔にソースついてる」
「うるさい」
「は！？教えてあげたのになにそれ！この後ずっと顔にソースつけて歩いてれば〜？」
影山くんは口が悪いお馬鹿だけど、なんか話しやすかった。
最近は本性出して喋ってるから、自分自身が変わったっていうのもあるんだけどね。
「お前は……」
影山くんはそう言いかけて止まった。
「何？」
「……Aは、この後なんか用事あるのかよ」
「………えっ？」
…………しまった。一瞬また自意識過剰になってしまった。
ただの話題作り、だよね。
いい子ぶってない時に、男子に好かれるわけないもん。
「まぁ、暇だよ。バイトも部活もやってないしねー。性格悪いから友達少ないし！」
「そ、そうか。じゃあ……」
影山くんは急に口ごもる。
「何？」
「な、なんでもねーよ、ボゲェ！！！」
また、ボケですか……。
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国見side
今日は親に買い物を頼まれて外に出たので
ついでに街をふらついていた。
「そろそろ帰るか……」
少し暑くなってきたし。
「今日はありがとね。ごちそうさま！」
なんだか聞き覚えのある声に振り返った。
あの女………金田一の……。
「別に。礼なんだから礼に礼言わなくていーんだよ！」
はい？？？？
なんであの女が、影山と休日に二人でいるんだ？
接点なんてないだろ？
「あはは、じゃあ金田一くんと仲良くねー！」
「仲良くなんてするか、ボゲェ！！」
あの二人が密会？なんでだ？金田一が関係あるのか？
まさかあの女………影山と金田一を仲直りさせようなんて思ってる？
つい隠れて様子を伺う。
「あの……さ。A」
あの女を下の名前で呼ぶ影山。
なんなんだ。
俺のいる方向を二人が向いたので、見つかりたくなくてそこで逃げた。
あの女、影山に近づいてたのか。
金田一のため？だなんて……そんなはず……ないよな。
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作者名：茜
| 作成日時：2018年3月23日 16時
