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1.国見に彼女が出来た ページ2

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俺の中学時代からの友人・国見英に彼女が出来た。
国見はモテるけど、彼女と付き合うまでの道のりは平坦だったわけではない。



ココだけの話。国見の彼女は、俺のことが好きだった…。
あ、自惚れとかじゃねえからな!?告られたし!
最初に告白されたときは、なんとも思ってなかった。
普通に仲の良いクラスメイトで。
いい子だなって、喋りやすい子だなってくらいの感覚で…。
けれど、彼女がいつからか国見のことを好きだと気付いた。
なんとも噛み合わない、俺と【国見の彼女】との結末だった。



「でさ、結局金田一は国見の彼女のこと好きだったワケ?」



矢巾さんと国見の彼女について語っていたとき。
そう聞かれて悩んだ。



『いや…決してそういうワケじゃぁ…よくわかんないっすよ!
でも国見とうまくいってくれて、心底嬉しかったし
奪いたいとも思わないし…複雑な感情っす』

「逃した魚が大きくて勿体無いことしたなーって思ってるってことか」



矢巾さんの言い方、ちょっと引っかかるけど。
まぁそれに近いのかもな。認めたくないけど。



「それより国見に彼女が出来たからショック受けてる女子多いんじゃね〜?」



ひそかにモテてる国見。
確かに、国見が彼女といるとき、すごい目で見てる女子はいるな。



「諦めて俺のファンに流れてこないかな♪」

『矢巾さん、ほんとチャラいっすね』



国見の彼女には悪いけど。
俺は他の男が好きだった女の子なんて、いやだな。
俺だけしか見てない女の子じゃないと嫌だ。



「お前は真面目っつーか、重いよ!金田一!彼女できねーぞ!」



矢巾さんにからかわれても…



『なんとでも言ってクダサイ』



なんとなく、今の俺は、フキゲン。

2.魔の手→←プロローグ



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作者名: | 作成日時:2018年3月23日 16時

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