窓ガラス越しのあなたに恋をした【不二周助】 (ページ29)

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二十八話ページ29

昨晩酷く泣いたせいで、真っ赤に腫れたかおのまま私は玄関の扉を開ける。

扉の先には大好きなお姉ちゃん。
お姉ちゃんの姿を見た瞬間、また涙が止まらなくなってきた。
安心して全てが溢れたようなそんな感じ。

お姉ちゃんはそんな私を見て慌てる

姉「A大丈夫！？ほら、早く入ろ」

お姉ちゃんに連れられてリビングに。
お姉ちゃんはポットにお湯を沸かしてる。

姉「ほら、これ飲んで落ち着きな」

目の前にあったかいミルクティーが置かれた。
私はコップの側面に触れる。
じんわりと暖かさが全身に広がっていく

あ「いきなり泣いちゃってごめんね」

姉「そんなの気にしなくていいから！それで何があったの？話せるようになってからでいいから教えて」

お姉ちゃんはいつもそう。
お母さんたちと違って無理維持しない。

だから、私もお姉ちゃんならっていっつも話しちゃうんだ。

あ「私ね、好きな人がいたの。それでね」

姉「うん、うん、」

途中からまた涙が溢れてなんて言ってるかわからないような声をお姉ちゃんはちゃんと聞き取ってくれた。

事情を全部話し終える頃には気持ちは落ち着いてて
あ、やっぱりお姉ちゃんだなって、なんかわからないけど

不思議にそう思った。

姉「そっか。。。辛かったね。もう大丈夫だよ。今は私がそばにいるから」

そう言ってお姉ちゃんは頭を撫でてくれる。
いっぱい飴をくれるんだ

でもそのあと

「しかし、Aには悪いところが２つあります」

こうして、お説教という名の鞭もたくさんくれます。