五十三歩目 ページ4
『ふぅー』
と延びをしてベッドに座る。
手に持った花束を机に置いた。
ひとらんの手伝いをしていたのだが、気付いたらこんな時間だった。
軍服からパーカーにきがえ、ひとらんに貰った花を花瓶に入れる。
なぜか杜若を気に入ったと思われているらしく、杜若が大量に入っていた。
いやまぁ嫌いってわけじゃあ無いけども。
気に入った訳でもないと言いますか。
でも花は嫌いじゃない。
今だって寂しかった部屋が一瞬で華やかになったのだ。
恐るべしフラワーパワー。
閑話休題。
風呂にも入って、特にやることもなくベッドに寝転がる。
思えば我々国にきて何日たっただろうか。
数えるのもめんどくさいが一週間は経っているだろう。
我々国に来て思った。
彼らはとてつもないお人好しだ。
内情も素性も知らない奴を受け入れるなんて到底の人には無理だろう。
私だったらごめんだ。
しかし彼らはそんなの気にせずに接してくるのだ。
悪く言えばただの馬鹿共である。
まぁそこに助けられている部分もあるので何とも言えないが。
いや、そういうところも含めて彼らは国民と軍の支持を受けているのだろう。
国民たちは彼らに助けられているということだ。
日を重ねていくたびに思ってしまう。
ここにいたいと。この国に、あの総統閣下に仕えたいと。
でも私にはもったいない。
こんな国に私がいる権利なんてあるのだろうか。
考えるたびに不安がわいてくる。
まぁいい。
細かいことはその時に考えよう。
こんな夜はネガティブになってしまいそうだ。
とんちに説教をさせられる。
布団に入って目を瞑る。
ふわふわとした感覚につつまれ、すぐに眠りに落ちた。
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青飴 - あ！いい忘れたことがあります。更新頑張ってくださいと書きましたが無理しない程度で頑張ってください！ (2020年5月21日 18時) (
レス) id: e07c9d2b4f (このIDを非表示/違反報告)
青飴 - お！最初のコメントですかね。ﾔｯﾀｰいつも楽しく読ませてもらってます！更新頑張ってください！ (2020年5月21日 18時) (レス) id: e07c9d2b4f (このIDを非表示/違反報告)
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