俺のクソ愛しい彼女日記。【爆豪勝己】

じゅう と にこめ ページ34

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「ふむ」

無い顎髭を撫ぜる仕草をしながら光原はホームズばりの悟り顔をした。夜勤明けで体が睡眠を欲している状況だったが光原が戻った事で眠気も少し飛ん……だこともない。

「はっきり言ってみなさい」

「普通にねえわ」

「いや、でも私可愛かったでしょ？」

「………普通に考えてみろ？俺がガキになっても童貞奪ってやろうかな、とか思わ」

「思います」

ハーフパンツから伸びる足を組み替える女はどうやら若返った(どちらかというと幼くなった)自分に対して俺が手を出したと思っているらしい。自惚れも大概にしてくれ。

「あのなあ、俺は眠ィんだよ。昼からクッション買いに行くんだろ？もう寝ろや」

「あーそっかぁ…クッション………いる？」

「てめえが広告で一目惚れしたから買いたいっつってたんだろうが！」

「外に出たくない」

だってよお、かっちゃん、気分じゃねえよお…と愚図る女はどこかで記憶を落としてきたのだろうか？今日が2ヶ月ぶりに2日休みが重なって新しい服を買って俺に隠すほど楽しみにしていたというのに。

ベッドの端で愚図っていた光原はふと、思い出したように立ち上がって、右手を上に挙げ「お風呂に入ってきます」と謎の宣誓をした。生返事をして後ろ姿を見届けると急に気が抜けて頭が就寝体制に入る。抗うには魅力的すぎる誘いで多分30秒もせずに寝落ちした。

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ふと目が覚め、ベッドサイドの時計を見ると午後1時。まあまあすっきり起きられたので睡眠の質が良かったのかもしれない。もぞりと起き上がると遮光カーテンの向こうから女の笑い声とクラクションが聞こえる。

「ばくご」

暗い部屋の中で足の方のスプリングが軋む。こちらによってくる彼女の頰に手を当てると、光原が自分で撫でられるように顔を動かす。パーカーのチャックをゆっくり下ろしていく手つきを目で追っていくと白い素肌と下着が見えた。

「…昼間からか？」

「お気に召さない？」

鎖骨のあたりに手を持っていかれ肌に触れるとしっとりともふわりとも言えない感触。重力に従い下ろしていくと化学繊維のレースが指をくすぐった。

「風呂入ってねえ」

「一緒に入る？」

心底楽しそうに目を細める女の下着が新しいことも、いつもは塗らないオイルを塗っているのも俺は分かっている。

「…ゴム後いくつだ？」

「えーっと…3ですな」


光原を引き寄せて耳を舐め、腰を押し付ける。

「もう一箱買ってきてから存分に可愛がってやるよ。」

お利口さんにしとけ。

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