きゅうこめ ページ28
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インターホンが鳴ると光原(仮)はビクッと体を揺らした。待ってろよ、焦凍くんだからな、と言い聞かせるとアヒルの子供のように、玄関に向かう俺の後ろをひたひた付いてくる。
ドアを開けるといつ見てもめでたい髪色ののっそりとした男が入ってくる。視線を彷徨わせた後、俺の斜め下、光原(仮)を見つけてはぁ、とわざとらしい溜息を吐いた。
「……………手の早い奴だな」
「あ？？」
「ガキつくるのは結婚してからだろ」
首を傾げて呆れたようにリビングに繋がる廊下を歩く背を見て疑問に思う。ん？？俺はこいつに電話越しとは言え説明をしたよな？光原が、ガキになった、と。なんで俺がそんなに呆られなくちゃいけねぇんだ？？おい。
あと半歩程で爆破を浴びせそうになった時腕を引っ張られた。
「しょうと、くん…じゃない」
「あ？…あーー…あんな髪してただろ？ショートクン。後、火傷の跡とか。」
「左目のところ痛そう」
…………俺はこれだからガキは嫌いなのである。話が全く読めない。1番は身も蓋もなく泣き出すグズが嫌いなので泣かせないようにはしているがそろそろキレそうだ。
「ちょっとあのにーちゃんと話してこい。」
「………じこしょうかい？」
「そうだ。名前と歳と好きな食べもんとショートクンについて。」
俺の話を怪訝そうに聞いていたのが幼馴染らしき奴に興味を惹かれたのか話しかけにいった。これで俺の誤解も少しは解けるだろう。まずは、と光原の携帯を開くと暗証番号の入力画面が現れる。0000。なんと捻りのない最早暗証番号でもないようなものだ。
もう出勤時間を過ぎているが構わないだろう。しょうがないこともある。本人が小さくなっているのだ。このまま会社へは行かせられない。連絡を入れると俺個人との繋がりもある光原の上司の判断で警察には連絡入れるものの、世間へ公表はしない事に落ち着いた。
結構な長話をしていたらしい。もう半分野郎が来40分程立っていた。どんなものか、とリビングを覗くと俺の心配を他所に二人は和気藹々とタルトを食っていた。俺に気づいたいつもより数段表情の緩い半分頭が指摘する。
「おい爆豪。AのガキじゃなくてAがガキになってたのかよ。早く言え。」
今度こそ大声で怒鳴り散らして光原を泣かせてしまった。
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ろうそく(プロフ) - 無気力感さん» 素晴らしい考えですね！(笑)でもそれだと私死ぬ(笑) (2019年3月27日 7時) (
レス) id: 5667c76eb9 (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - ろうそくさん» コメントありがとうございます！私の中のかっちゃんは付けてるので本当です（？）どんな世界線でも自身がそう思えるのならそれは公式ですよ！！（無茶苦茶）これからもよろしくお願いします！ (2019年3月26日 22時) (レス) id: b33f570211 (このIDを非表示/違反報告)
ろうそく(プロフ) - かっちゃんが本当にこんな日記付けてたら萌死できる自信ある。 (2019年2月27日 22時) (レス) id: 5667c76eb9 (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - サンさん» コメントありがとうございます！長くて占ツクには似合わない書き方だと常々悩んでいるのでそう言っていただけると、とても励みになります〜！爆豪fightですね笑 これからもよろしくお願いします！ (2018年12月21日 1時) (レス) id: 67c7f64e95 (このIDを非表示/違反報告)
サン(プロフ) - 爆豪勝己がスパダリ過ぎて惚れた文の書き方めっちゃすきです (2018年12月16日 15時) (レス) id: b04ff4926f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無気力感 | 作成日時：2017年12月25日 16時
