序章 その壱 ページ2
私の家は藤の家紋の家だった。
藤の家紋の家は沢山ある。
そのなかで、私の産まれた藤の家紋の家の家系は「本家」だった。
つまり私の家系のご先祖さまが鬼殺隊の方によって一族を救っていただいた本人だ、ということだ。
私の家には沢山の鬼殺隊の方がきた。
お館様も、柱の方も。
物心ついたときから鬼殺隊にあこがれていた。
家に来た鬼殺隊のかたから色々なお話をうかがったし、一緒に遊んでくれる隊士の方がいたからであろう。「おおきくなったら鬼殺隊にはいるんだ」と、ずっと思っていた。
そのために体力造りを幼ながら頑張ってきた。
11歳になった頃、母と父に呼び出された。改まってなんだろうと思っていたらこんな話を聞かされた。そこにはお館様もいらっしゃった。
「A、いい?これからお館様が言われることをよく聞くんだよ」
『はい!』
「A、君は鬼殺隊に入りたいんだよね。」
『はい!』
「なら、君には受け継いでほしい呼吸がある。しかしそれは今存在するどの呼吸よりも会得が難しく、使いづらい。その代わり始まりの呼吸と並ぶほどの強さを持っているんだ。」
『その呼吸を私に会得してほしいと、』
「そうだよ、でもそのためには想像を絶するほどの鍛錬が必要だ。きっと地獄の道だよ。」
『、、、。お館様の頼みでありますし、断りたくはないのですが、他の呼吸を使うことは出来ないのでしょうか?』
「不可能に近いんだ。」
『不可能に近い、、、?』
「そう、A、君の瞳は君のお母さんやお父さん、お兄さんと違って薄く紫がかかっているだろう?これは藤堂家に1000年に1度産まれる子の証拠だ。なぜ瞳が紫なのか詳しく話すとものすごく長くなってしまうが簡単に言うと、僕の家系は代々体が弱い。僕の家系に伝わる呼吸があるのだけどそれをつないで行ける人がいなかった。だからある代の産屋敷家当主の娘をこの藤堂家に嫁がせた。そしたら君と同じような瞳の子が産まれたんだ。」
『ほほう、、、』
「だからね、その子に代々伝わる呼吸を繋いでもらった。すると1000年に一度の確立で紫の瞳の子が藤堂家に産まれるようになった。その呼吸の名は“藤の呼吸”。藤の呼吸は会得、使用が難しすぎて同じ瞳を持つ子しか受け継ぐことができなかった。しかし、その瞳を持つ子はどの子も藤の呼吸以外を使いこなす事が“絶対に”できなかったんだ」
『だから私に藤の呼吸を継承して欲しいと、、、。』
「うん。考えておいておくれ。」
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詩 - 面白いですね♪続き楽しみにしてます!頑張って下さい! (2020年1月19日 14時) (レス) id: 059c2de8f9 (このIDを非表示/違反報告)
みずきんぐ - 新話頑張ってください!ずっとスマホ見て感想書きます!応援してます! (2019年12月2日 16時) (レス) id: 724d57d12d (このIDを非表示/違反報告)
。 - オリジナルフラグを外しましょう。あと面白かったです、頑張ってください! (2019年12月2日 9時) (レス) id: 58b3996bab (このIDを非表示/違反報告)
芋ようかん(´ー`)(プロフ) - よろしくお願いいたします! (2019年12月2日 1時) (レス) id: dc3e19ab5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋ようかん | 作成日時:2019年12月2日 1時