【ハイキュー】及川さんの彼女が女神すぎる件について

26話〜主人公中学時代〜 ページ27

主人公side





最初は、無理矢理見学に来させられて、そこで及川さん達の、流れるような動きに魅了されて、いつの間にかマネージャーをしていた。









岩泉先輩には謝られたが、私は後悔なんてしていない。









徹さんに声をかけられなかったら、私は死か、人形になるかを選んでいただろう。









そんな風になって、お母さん達の邪魔になるよりも、徹さんたちを支える方が良い。









そして、徹さんが卒業をするとき、告白をされた。









それまで私は、恋というものを経験していなかった。









しかし、徹さんに告白をされたとき、胸が熱くて、苦しくて、煩かった。









その事を徹さんに告げると、彼は目を大きく見開いて、『それって、多分、恋だよ。』と言った。









ふいに抱き締められ、嫌ではなかったため、受け入れた。









『俺が絶対幸せにする。』と言われたのを覚えている。









そして、一年経って私も青葉城西高校に来た。









徹さんは、学校のアイドルで、やはり釣り合わないと思っていた。









だけど、彼はそれを笑って吹き飛ばしてくれた。









励まされ、暖かい温もりで安心させてくれた。









だから、私はどんなことがあっても、彼を支えようと誓ったのだ。









貴「･･････でも今の私は、徹さんにとって、要らない存在だ。必要のない、邪魔な存在だ。そして、綾子も徹を好きなんだ。徹さんも、綾子が好きなんだ。なら、私は、きっと･･････」









あの頃の、誓いが揺らぎ始めた。









私は、綾子や、徹さんの為なんかじゃなく、ただ自分が、逃げたいだけなんだろう。









月が綺麗な夜、そんな言葉が頭にこびりついていた。

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