【ハイキュー】及川さんの彼女が女神すぎる件について

21話〜主人公中学時代〜 ページ22

私は、元々弓道をしていた。









弦が張られ、その反動で押し出されて行く弓が的に刺さる。






まばたきをすれば終わっている。









それだけの短い時間に、何ヵ月も掛ける。









それがとても好きだった。









なので、中学では弓道部に入った。







そして、一年なのに、大会メンバーとして選ばれた。









別に嬉しくない訳じゃなかった。







毎日、練習後には自主練をしていたし、道具にも人一倍愛着があった。






だからこそ引き受けたのだが、大会当日、大切な弓が何処かに消えていたのだ。









一生懸命探したが、見つからず、結局学校の予備を使うことになった。






そんな中でも精一杯やって、結果は準優勝。









それは北一の弓道部初の快挙だったそうだ。









でも、私は先輩たちの動作の洗練された優雅さに心を奪われた。









なので、先輩達に話しかけたのだ。









それが、私の幸せを揺るがすなんて、考えもせず。

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