73話 ページ41
日向side
さっき、Aがスガさんに抱き付かれてた。
先輩と目が合う。
ニヤリ、と笑う。
日向「A・・・・・・」
Aもスガさんが好きなのか?
少しして先輩が手を離し、こちらに帰ってきた。
先輩と話しているAを見てると、もやもやする。
俺は見えも恥じらいも捨てて、Aに抱き付いた。
抱き付くと、抱きしめ返してくれた。
貴「どうしたの?」
日向「・・・・・」
言えない。
先輩に抱き付かれてるAを見て、怖くなった、なんて。
それ以上は何も聞かず、ただ背中を叩いていてくれた。
帰り道。
俺が早く帰りたいと無茶を言ったにもかかわらず、彼女は笑って先輩たちに先に帰ると言ってくれた。
帰る時はずっと手をつながせてくれて。
頭も撫でてくれて。
やっぱり、俺はAの優しさに甘えすぎだと思った。
日向「なあ、ごめんな。」
貴「え?」
日向「早く帰らせちゃって・・・・・まだ居たかったんじゃないか?」
貴「ううん。もう少ししたら帰らなきゃなあ、って思ってたし。むしろ丁度良かったよ。」
だから、そんなにへこまないで。
優しい言葉と共にふわりと撫でる手の温度が伝わってくる。
嬉しくて、もう一回ぐりぐりと手に頭を押し付けた。
日向(俺、やっぱり、好きなんだろうなぁ。)
俺は、多分、Aが好きなんだろうな。
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ミカサ - 凄い恥ずかしいですが、この作品で泣きました。゚(゚´Д`゚)゚。こんな凄い作品作れて神ですね(゚ロ゚) (2017年5月28日 18時) (レス) id: 28731f575f (このIDを非表示/違反報告)
ASs - 方言が可愛い(・-・)そしてこの作品が大好き (2017年2月13日 23時) (レス) id: 693e560875 (このIDを非表示/違反報告)
十四松Love - すごく泣けます…夢主幸せになって欲しいな…雰囲気変わりますが、すっごく一ノ瀬さんみたいな友達が欲しいです (2016年8月21日 10時) (レス) id: 6e6d8a424b (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 拝読させて頂きました!夢主の痛いくらいの優しさと、切ないくらいの健気さに涙しました…お手紙のとこ…泣きましたね、ハイ… (2015年9月27日 19時) (レス) id: 01b85934d9 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - まみぃ。さん» 本人じゃなくてすいません!多分そんなのみたいな意味だと…… (2015年8月11日 19時) (レス) id: f7c9f26650 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪野サヤカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sashisuseso/
作成日時:2015年5月24日 15時