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ここがこれから、暮らす所か。紙だともう少し綺麗だったような…
ボロアパートを前に、今だ入れずにいる私は本の少しだけ後悔した。
『いやいや、力強く生きるならこれくらい頑張るぞ!』
つい、声に出してしまい誰かいるかもと1人赤面して周りを見渡すと案の定…巨大な犬を連れた男の人がこちらを見ていた。
銀時「あ、あの…キミ?正気??女の子がココに住むのは何か…うん。駄目だろォォ!」
目を見開いて何故か焦っている様子の彼。
確かに、普通の女子なら選ぶ訳ない。
本当は嫌だったけど…バイトで何とかやっている私にはココくらいしか選択肢が無かった
『ここ、とっても格安だったから』
と頭を掻きながら笑ってみせると
彼は呆れたように隣を指差した
銀時「俺ァ、あそこで ”頼まれれば何でもやる万事屋” ってヤツをやってっから。初回は特別タダにしてやるからいつでも来いよ」
何でもやる…か。
しかも隣って,これは…奇跡だ。
『ありがとうございます!…じゃあ早速、お願いしても良いですか?』
お辞儀をした後にニコッと笑ってそう聞いた。
銀時「…えっ」
彼は動揺したように笑った
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作者名:ねこむぎ | 作成日時:2016年5月6日 17時