【銀魂】ツクリ笑い【神威】 (ページ2)

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笑う理由ページ2

「嫌だ、独りは辛いよ…寂しい。」

「私には無理だ、独りでは生きていけない。」

「どうして？約束はしたのは誰なの？」

……そうだね、私は力強く生きてみせるよ…

『…母さん。』

タクシーで新居に向かう中、いつの間にか眠っていたようで自然と目が覚めると小さく呟いていた。

運転手「どうかしました？」

運転手は私の声に気付いたのかミラー越しに私を見ながらそう問い掛けた。

『…あ、いえ、少し昔の事が思い起こされて。』

(貴方は泣き虫なんだから…力強く生きなさい)

これは母さんの口癖だった、だから最後に約束したんだ。

なんてまた昔の事を思い出していたら運転手は

「若いのに一人暮らしなんじゃ心細いよね」等と
苦笑を浮かべながら口にした。

独り暮らしなんて今までもしていたし…
家賃が安い所に行きたくて引越した訳で、心細いなんてことはないんだけど

他人と話すのは好きではないので
私も苦笑いして、頷いた。

運転手「もう直ぐ着きますよ」

見えたのはお世辞にも綺麗とは言えないボロアパート。家賃安いんだから仕方ない。

『ありがとうございます。お疲れ様です。』

お金を渡して車から降りた。

___前向きになるために笑う__