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｢なるほど、結婚式の二次会の幹事も任せられた上にいきなり部署移動も命じられたと｣
｢そうなの、時期的に2つ重なっててかなり大変なことになってるんだけど両立できるのか自信なくって...｣
あたしはありのままに自分の胸の内を話していた。
仕事のこと、幹事のこと。
話している内に少しずつ冷静な気分になっていって、｢案外大したことでも無いかもな｣なんて思えてきていたけど、蘭ちゃんは最後まで私の目を見て、真剣に話を聞いてくれていた。
蘭ちゃんは昔からこうだ。
中学の時も、あたしが高校で地方に行ってからも、あたしが悩んだり寂しくなった時にエスパーのようなタイミングで連絡を寄越してくれて、｢またかよー｣なんて憎まれ口を叩きながらもずっとあたしの話を聞いてくれていた。
｢うーん...っていうかお前、高校の時こんな感じの相談してきた事あったよな｣
｢そんなことあったっけ｣
不思議に思って首を傾げると、蘭ちゃんは｢忘れたのかよ｣と言って苦笑した。
｢ほら、3年の時さ、進路を理由に4月で部活を引退するか冬の選手権まで残って受験も部活も頑張るかってずっと俺に相談してたじゃん｣
｢...国立を受けるからって理由で悩んでたんだっけ｣
｢そうそう、んでお前、あの時結局どっちを取ったんだっけ？部活と受験勉強｣
どうして今その話をするんだろうと疑問に思いながら、あたしは6年前の記憶を取り戻そうとした。
あの時のあたしは確か、大好きなサッカー部の皆との最後の1年も、国立大学への夢も諦められなくて...
｢...どっちも、取った...と思う｣
｢そうだよな？じゃあもう答えは出てるじゃねーか｣
そう言ってふっと笑った蘭ちゃんにあたしは困惑していた。
答えが出ている？
｢あの時のお前は受験も部活も両方頑張って両方手に入れられたんだ、だから今回だってできる｣
｢そうかなぁ｣
｢あぁ、夏まで部活頑張って国立大学に合格できたことは普通の人間じゃできない事だ。あの時、自分の運命を左右する戦いにお前は勝てたんだから、自信を持って今回もやればいい。なんかあったら俺がいくらでも聞いてやるし助けてやるよ。」
｢蘭ちゃん...｣
どうしてだろう、理由はわからないけど胸にストンとその言葉が落ちてきた気がした。
なんとも言えない不思議な気持ちでいるあたしの様子を一瞥すると、蘭ちゃんは立ち上がってあたしに笑いかける。
｢さーて、帰るぞ。お客さん｣
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めのこ(プロフ) - すっごくキュンキュンしました……！更新停止中みたいですがまた再開されるのを待ってます。作者様のペースで頑張ってください(p`･ω･´q) (2018年2月1日 22時) (
レス) id: 5c77432af1 (このIDを非表示/違反報告)
梨亜(プロフ) - 疫さん» ありがとうございます…！ずっと更新できてなくてすみません(><)もっとキュンキュンさせられるように頑張ります！！ (2017年8月5日 11時) (レス) id: e53d30ab0e (このIDを非表示/違反報告)
疫(プロフ) - めっちゃキュンキュンする... (2017年8月1日 0時) (レス) id: e5015bd6f5 (このIDを非表示/違反報告)
梨亜(プロフ) - りるかさん» ありがとうございます！ずっと更新できてなかったのに読んでくださってる人がいるなんて嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2017年4月29日 21時) (レス) id: e53d30ab0e (このIDを非表示/違反報告)
りるか(プロフ) - とてもおもしろかったです！これからも頑張ってください！ (2017年4月29日 20時) (レス) id: 100f305c21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨亜 | 作成日時：2017年2月21日 20時
