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「じゃぁさ、俺からのクリスマスプレゼントはマフラーでいいか？」
ずっと考えてたけど決められなくて。と梳いた髪を少し持ち上げて聞くココに思わず足を止める。
クリスマスプレゼント！！！考えてませんでした！！！
「嫌か？」
『そんなことない！！
ありがとう！！嬉しい！！』
よかった。と笑ったココはほんともうかっこよくて、ボンっとまた顔が熱くなる。
『こ、ココは…なにか欲しいもの、ある？』
赤い顔をなるべく見られないように少し俯いて聞いた言葉に、んー。と言いながらサラリと持っていた髪を惜しむように落としたココは、そのまま私の頬に手を当てた。
「バイト終わってからのAの時間」
『へ？
それってどう言う…』
言いながら顔を上げれば真面目な顔をしたココがいて、思わず言葉を途中で止めてしまう。
感覚的に時間が止まり、呼吸も忘れてしまうほど見つめ合っていたがおそらくそれは数秒だったのかもしれない。
フッと笑ったココに我に返って忘れていた呼吸を再開させた。
「飯でも行こうかなって思って」
『あ、うん
それは全然いいけど
そんなのでいいの？』
充分。と笑ったココはいつも通りのココで、さっきの真面目な顔をしたココはなんだったんだろ。と思わるほど。
「バイトは何時に終わる？」
再び歩き出したココの横に並んで、んとね。と今日の様子を振り返る。
『多分21時とかじゃないかな
ケーキ売り切ったら帰れる感じ』
「売り切ればいいのか？」
『うん
………ココ、買い占めちゃダメだからね』
黙り込んだココにまさか。と思って言えば、バレたか。と舌を出して笑ったココにため息を落とす。
『油断も隙もない』
「…でも俺なら食える」
『そう言う問題じゃないの！』
ベシっとココの腕を叩いた私の手を掴んで、わかったわかった。と笑うココに、こうして笑い合うのは久しぶりだな。とふと思った。
「……明日何食いたい？」
『チキン』
「即答かよ」
『クリスマスだもん』
「確かにな
店は俺が選んでていいか？予約しとく」
『うん、ありがとう
…高級？』
「さぁ？普通？」
『ココの普通は当てにならない』
クスクスと笑い合って話す私たちの声が、イルミネーションでいつもより明るく照らされた住宅街に静かに響く。
いつの間にか繋がれていた手が、ココのコートのポッケに入っているのに気付いたのはマンションの下についた時だった。
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玉兎(プロフ) - えりちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます☺️ なんと2回目！楽しんでもらえて嬉しい限りです！！ これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！✨✨ (6月15日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして☺️実は読ませてもらうの2回目なんですが､きゅんきゅんが止まりません！毎日の楽しみになっています💕 (6月15日 2時) (レス) @page7 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 香恋さん» コメントありがとうございます！ はじめまして☺️ 中毒症状出ましたか〜夜更かしまで😂😂 嬉しいコメント励みになります✨ありがとうございます🥰 頑張ります！！💪 (2023年1月29日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - はじめまして！一昨日この作品を見つけて、テンポも良いし面白すぎて読むのが止まりませんでした！読む手が止まらなくて中毒症状出ました笑。面白い展開と文才の凄さに夜通し読んでしまいました！更新楽しみにお待ちしてます😭 (2023年1月29日 13時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！！✨ 嬉しいお言葉感謝感激です！！🥳 地道に下書き進めてますので少しお待ちください！よろしくお願いします☺️ (2023年1月24日 22時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年10月28日 18時
