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「あ？
だから、適量って大さじ何杯なんだよ」
��適量は適量だ
味見て自分で加減してみろ��
「まずかったらどうすんだよ
Aが食うんだぞ？テメェ食えんのか？」
声の方を見れば、キッチンに立つココの後ろ姿と、その傍に置かれたケータイからスピーカーになっているのか、声が聞こえていた。
そしてその声の主は大きなため息を落としている。
ココの向こう側にはぐつぐつと煮立っている鍋。
いい匂い。
『……ココ…、』
恐る恐る声をかければ、バッと勢いよく振り向いたココは持っていたおたまを鍋の横に投げて走ってきた。
「A！
起きて平気か？熱は？まだ熱いな
ベッド戻れ
お前裸足で足冷えるぞ」
一息でそう言って私の額に手を当てて、素早く横抱きにしたココに理解が追いつかなくなる。
『え、ちょ、まっ、ココ！？』
突然の事に驚きと恥ずかしさが同時に襲う。
「危ねぇからじっとしててくれ
落とすだろ」
と言うが、しっかりと私を抱えているココはそのまま部屋の中へ入ろうと足を向けた。
だが、そのココの肩越しに見えた光景に声を上げる。
『ココ！ひ！！ひ！！！』
「あ？どうした？息しんどいか？」
『違う！！
火！！鍋吹いてる！
火止めて！』
私の言葉に振り向いたココの目の先には、先ほどの鍋がボコボコとマグマのようになっていた。
うわ。と小さく声に出したココは、私を一旦ソファーに下ろして鍋の元へ行って火を消す。
その後ろからヒタヒタとついて行き、ココの後ろから鍋を覗き込んだ。
「A！お前危ねぇから向こう行ってろ」
火傷したらどうすんだ。と肩に手を置いてやさしく後ろに下がらせたココは、少し慌てた顔をしている。
『いい匂い』
「え？」
『それ、食べていい？』
だめ？とココを見上げれば、美味いかわからないし。とモゴモゴ言うココ。
だが、先ほどからする出汁のいい香りが美味しいことを物語っている。
『でも私のために作ってくれたんだよね？』
「……お前どこから聞いてた？」
うっ。と言葉に詰まって、ため息と共に吐き出された言葉に、内緒。と答える。
��あーーー、あのさ、��
へへっと笑う私に、ココが呆れたような優しい笑いを零した時、起きっぱなしになっていたケータイから気まずそうな声が聞こえて2人で肩を揺らした。
��俺と電話つながってること忘れてねぇ？��
それは聞き覚えのある声だった。
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玉兎(プロフ) - えりちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます☺️ なんと2回目！楽しんでもらえて嬉しい限りです！！ これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！✨✨ (6月15日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして☺️実は読ませてもらうの2回目なんですが､きゅんきゅんが止まりません！毎日の楽しみになっています💕 (6月15日 2時) (レス) @page7 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 香恋さん» コメントありがとうございます！ はじめまして☺️ 中毒症状出ましたか〜夜更かしまで😂😂 嬉しいコメント励みになります✨ありがとうございます🥰 頑張ります！！💪 (2023年1月29日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - はじめまして！一昨日この作品を見つけて、テンポも良いし面白すぎて読むのが止まりませんでした！読む手が止まらなくて中毒症状出ました笑。面白い展開と文才の凄さに夜通し読んでしまいました！更新楽しみにお待ちしてます😭 (2023年1月29日 13時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！！✨ 嬉しいお言葉感謝感激です！！🥳 地道に下書き進めてますので少しお待ちください！よろしくお願いします☺️ (2023年1月24日 22時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年10月28日 18時
