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「……明日朝迎えにくるから今日は早く寝ろよ」
これ以上ここにいれば本気でヤバいと判断して、帰る方向へ持っていく。
うん。と返ってきた返事を聞いて、体を離した。
「じゃぁな、おやすみ」
『おやすみ
今日はありがとうココ』
まだ赤い顔で、チラチラと目を合わせながら言うAにフッと笑って額に唇を落とす。
「こちらこそ
また明日な」
小さなリップ音を立てて離した唇でそれだけを伝えて、中入れ。とAの背中をそっと押した。
ばいばい。と手を振って扉の中に入ったAを見て自分も帰路に着く。
少し熱った身体に冬の夜風がちょうどよかった。
.
..
「で、来た場所がここ？」
「もっと他にあんだろ行くところ
若ぇ年頃のカップルがデートに来るところじゃねぇよ」
『私がここが良いって言ったの
2人だと…緊張しちゃって……』
朝Aを迎えに行って、どこ行く？と聞けば、イヌピーのバイク屋。と返ってきたのだ。
いつもと変わらない目的地に思わず笑ったが、俺もちょうど良いな。と思い手を繋いでここまで歩いてきた。
バイク屋に行けば、今牛がイヌピーの横にビールケースをひっくり返して座っており、手を繋いでいる俺らを見てニヤリと笑う。
「その様子じゃ、うまく行ったんだな」
今牛の言葉に俺らを振り返ったイヌピーは、少し目を見開いたがフッとその目元を優しく緩めた。
「Aちゃん、良いマフラーしてんな」
前見た時はしてなかったのに。と咥えた棒を揺らしながら言う今牛に、ココがくれました。とマフラーに手を添えて言うAの顔は嬉しそうである。
「へぇ、白いマフラーねぇ〜
やるなぁ九井」
ニヤっと口角を上げて俺を見る今牛に、うるせぇ。と返していつも座っている椅子にAを座らせた。
「で、お前ら何しにきたんだよ」
今牛の言葉に、何ってない。と答えるA。
『どこ行くか考えといてって言われて』
と答えたAに対して、イヌピーと今牛から先ほどの言葉だ。
緊張する。と少し俯きながら言ったAに深いため息を落としたのは意外にもイヌピー。
苦労すんな。と声をかけた今牛をチラリと見れば、完全に俺に対して同情の眼差しである。
「別に、焦る必要はねぇよ
Aのペースに合わせていく」
そう言いながら、座ったことで更に身長が低くなったAの髪をサラリと撫でた。
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玉兎(プロフ) - えりちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます☺️ なんと2回目！楽しんでもらえて嬉しい限りです！！ これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！✨✨ (6月15日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして☺️実は読ませてもらうの2回目なんですが､きゅんきゅんが止まりません！毎日の楽しみになっています💕 (6月15日 2時) (レス) @page7 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 香恋さん» コメントありがとうございます！ はじめまして☺️ 中毒症状出ましたか〜夜更かしまで😂😂 嬉しいコメント励みになります✨ありがとうございます🥰 頑張ります！！💪 (2023年1月29日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - はじめまして！一昨日この作品を見つけて、テンポも良いし面白すぎて読むのが止まりませんでした！読む手が止まらなくて中毒症状出ました笑。面白い展開と文才の凄さに夜通し読んでしまいました！更新楽しみにお待ちしてます😭 (2023年1月29日 13時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！！✨ 嬉しいお言葉感謝感激です！！🥳 地道に下書き進めてますので少しお待ちください！よろしくお願いします☺️ (2023年1月24日 22時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年10月28日 18時
