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「え、お前なに、修行でもしてんの？」
目を見開いたまま聞いてくる今牛の言葉にジロリと睨みつける。
「無理させられねぇだろ」
「はぁ！？同棲して1ヶ月経つのに手出したの昨日か一昨日か！？」
はぁ。とため息を吐いて項垂れた俺に、ため息吐きたいの俺らだわ。と返される。
「お前さぁ
大事にすんのはいいけど、あんま遠慮しすぎるとつまんねぇ男になんぞ」
「ガツガツ行くもんでもねぇだろ」
俺の言葉に今度は今牛がため息を返してくる。
「まぁ、こればかりは本人たちの問題だから
周りがどうこういうもんじゃねぇよ」
荒師のフォローに今牛は、確かになぁ。と床に腰を下ろして手を後ろについた。
「でもお前そんなこと言ってたらいつまで経っても進まねぇぞ
Aちゃんのタイプ的に押してくる感じじゃねぇし
お前がしっかり引っ張ってやらねぇと」
それはほんとそう。
項垂れたままガシガシと髪を掻く俺の横で、なぁ。とイヌピーが声をかけた。
「無理させられねぇことはわかったけど
何日置けばいいんだ？」
その言葉に俺ら3人は顔を見合わせる。
何てったって俺らは男だ。
女側の意見はわからないし、そんなこと聞く相手も今までいなかった。
今牛もそんなこと気にする女を相手にしてきたわけじゃないだろう。
さぁ？と首を傾げている始末だ。
現に俺もそれがわからねぇから、まだ3日だし。まだ1週間だし。と思い続けてなんか1ヶ月経ってた。
寝る前にキスをして仕舞えば抑えが効かなくなりそうで、なるべく早々に寝ようとしてたし。
布団の中で手を繋がれても握り返すだけとかに留めてた。
「……誰かに聞くか」
柚葉とか。とポッケからケータイを取り出したイヌピーに慌ててその手を掴む。
「イヌピー！バカ！
相手が悪い！！」
ぶん殴られるぞ。とパカっと開いていたケータイをそっと閉じてイヌピーの手の中に戻した。
「多分それは誰に聞いてもドン引きされて電話切られるだろ」
苦笑いで一部始終を見てた荒師の言葉に、イヌピーは手にあるケータイをじっと見つめる。
「でも俺らの周り柚葉しか聞ける女いねぇ」
「「「聞かなくていいんだよ！」」」
そんな話をしていると、あっという間にAを迎えに行く時間で、立ち上がった俺に何故か３人も立ち上がった。
「は？
いや俺帰るけど」
「Aちゃん迎えに行くんだろ？
久しぶりに顔見たくなった」
「は？見なくていいわ」
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ニック(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて読むの４回目くらいです！！！彼氏がこの作品読んでココみたく優しい彼氏になりますように。 (1月31日 17時) (
レス) id: 5c83f0ecd6 (このIDを非表示/違反報告)
SELENE(プロフ) - 最高最高最高最高最高最高最高でした🥺途中から小説と現実の区別がつかないくらいお話に入り込んでました…。途中途中、何度もサイレントで叫びまくりました。素敵なお話をありがとうございました❣️ (1月30日 15時) (レス) @page47 id: def6971c7c (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - むーこさん» コメントありがとうございます！✨そう言っていただけるととても嬉しいです😭😭 お気遣いまでしていただいてありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願いします🥰p.s やっぱイヌココには幸せになって欲しいですものね✨ (12月13日 9時) (レス) id: ddae56ab6c (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - p.s カナちゃんとイヌピーくんくっついてくれて嬉しかったです！ (12月12日 23時) (レス) @page47 id: 612ac16389 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - 完結本当におめでとうございます！玉兎さんのお話しを読んでいると心がぽかぽかします！文章と表現がすごく綺麗でキャラクターや小説への愛が伝わってきます。日々色々あると思いますが、体に気をつけて次回作も無理せず書いてください‼︎ (12月12日 23時) (レス) @page47 id: 612ac16389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年2月16日 11時
