番外編の本 ページ39
A視点
あの日。
それは、春なのか、夏なのか。
冬なのかさえもわからないこの空間で
私はアンティーク調の椅子に座り、
本を読みながら、ぽつり、と呟いた。
A「外の世界…ね。」
小さく呟いたつもりだったが、遠くにいたギルトにも聞こえたようだ。
ギルトはこっちに近づきながら言った。
ギルト「どうしたんですか？急に。」
そして、私の隣にしゃがんで
のぞき込むように私を見ている。
A「いや、ね。
いつも思うんだ。世界の本を読む度に。」
そう言って、分厚い『鳥図鑑』と書かれた
本をゆっくり閉じる。
そして、私は、お母さんが子供に語りかけるような口調で話し始めた。
A「例えば、鳥。
図鑑を見れば、どんな形をしているのかわかる。
けど、触り心地は？臭いは？鳴き声は？
わからないよ。」
ギルトはじっと黙っている。
A「体験してみないとわからないんだよ。
学校の体育でいう見学。見て学ぶ。
でもさ、見て学ぶのには限界があるんだよ。
そう思わない？」
ギルトは「はい。」と言いながら頷く。
そんなギルトを見ると私は母親になったような気分になる。
まあ、母親がどんな感じなのかわからないけれど。
ギルトは私の息子、あるいは弟か。
そう思って毎日過ごしている。
君はいつも、執事、という役割を果たしてるけど。
君は執事なんかじゃないよ。
大切な、大切な。
私の家族なんだよ。
A「ほら、君のことも。」
私はギルトの頬を包み込むように触れる。
ギルト「？」
A「触ってみないと、わからない。」
触ってみないと、君の体温もわからない。
触ってみないと、君がここにちゃんといるのかも
わからない。
触ってみないと、君が生きているさえもわからない。
ギルト「…ふふっ。そうですね。」
そう言って笑う君の笑顔は、私を安心させた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すみません。ただ書いてみたかっただけです。
ギルトくん好き。大好き。超好き。
こんな話を書いてる時間あるんだったら
本編書けって話ですよね。
でも、書きたかったんです。(切実)
次からは本編ちゃんと書くので許して下さいな。
⚠これはギルトくんオチではありません。
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キムチ 娘(プロフ) - モノクロさん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2016年4月11日 5時) (
レス) id: 719a9f0367 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - 完結おめでとうございます！とても楽しませていただきました！次作も応援しております！ (2016年4月11日 1時) (レス) id: 7a1c2a45a1 (このIDを非表示/違反報告)
キムチ 娘(プロフ) - みみみみさん» あっ！あのアカウントですね！Twitterで会いましょう！ (2016年4月2日 19時) (レス) id: 719a9f0367 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみ(プロフ) - キムチ娘さん！私もTwitterやり始めました！名前が王耀で、写真がスーさんのアカウントです！ (2016年4月2日 19時) (レス) id: 89b4390216 (このIDを非表示/違反報告)
キムチ 娘(プロフ) - 吐血→貧血さん» いえ、実は前々から書きたいと思っていたので…((良い結末になるよう頑張ります！ (2016年3月31日 23時) (レス) id: 719a9f0367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キムチ娘 | 作成日時：2016年3月13日 21時
