二十八冊目の本 ページ34
イタリア視点
A「うっ…うぐっ…」
Aは泣いていた。
さっきとは全然違う顔で。
怒りの顔から泣き顔になった。
まるで、何かの糸が切れたかのように。
日本「Aさん…泣いて…。」
ドイツ「おいっ、大丈夫か…？」
二人が心配しても、Aはナイフを手放そうとしない。むしろ、さっきより力強くナイフの柄を握っている。
睨み合いが続くと屋敷全体に何かの音が響く。
アメリカ「何だい？この音…。」
カチ…コチ…カチ…コチ…
フランス「時計の音…？」
そう、それは時計の秒針が動く音だった。
辺りを見渡しても、時計は見つからない。
何処から鳴っているのだろう。
屋敷が広いため音が響く。
その所為で、何処から鳴っているのかが特定できない。
だけど、二人。
ギルトとAは、俺達の背後にある扉。
あの丈夫な両開きの扉に目を向けている。
ギルト「これは…。時間の合図…！」
ギルトがそう言うとAはハッとして、
大声をあげた。
A「っ！！扉に向かって！！！早く！！！！」
Aはナイフを落として、こっちに走ってきた。
そして、俺達を扉の方に誘導する。
イギリス「はっ！？」
イギリスがそう言った後。
ゴォーン…ゴォーン…
大きな音が屋敷中に響いた。
そして、扉が『ガチッ』という音を出した。
ロシア「…もう、無駄だよ。
扉が、閉まったみたい。」
ロシアは呟くように言った。
そのロシアの顔は何かを決意したような顔だ。
いや、ロシアだけじゃない。
皆、険しい顔をしている。
そして、Aは、
A「っ…。あああっ…ああああああっ…！！！」
膝から崩れ落ちた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キムチ 娘(プロフ) - モノクロさん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2016年4月11日 5時) (
レス) id: 719a9f0367 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - 完結おめでとうございます！とても楽しませていただきました！次作も応援しております！ (2016年4月11日 1時) (レス) id: 7a1c2a45a1 (このIDを非表示/違反報告)
キムチ 娘(プロフ) - みみみみさん» あっ！あのアカウントですね！Twitterで会いましょう！ (2016年4月2日 19時) (レス) id: 719a9f0367 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみ(プロフ) - キムチ娘さん！私もTwitterやり始めました！名前が王耀で、写真がスーさんのアカウントです！ (2016年4月2日 19時) (レス) id: 89b4390216 (このIDを非表示/違反報告)
キムチ 娘(プロフ) - 吐血→貧血さん» いえ、実は前々から書きたいと思っていたので…((良い結末になるよう頑張ります！ (2016年3月31日 23時) (レス) id: 719a9f0367 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キムチ娘 | 作成日時：2016年3月13日 21時
