さんじゅうななわ ページ42
コソコソと話していたはずなのに聞こえてたなんて…‼
鋭い目付きでコチラを睨み付ける先生に3人で固まっていると私と目があった途端品定めするように視線を動かし始めた
「あ〜あ、Aのせいで怒られたじゃん」
「エースも煩かったんだゾ」
隣で喋ってる2人を置いてコツコツと足音を鳴らして近付いてくる先生。背が高過ぎない?
横に来てようやく気付いたのかエースくんとグリムも口を閉じた
「フッ、そんなに畏るな」
『うぁ、イケメン』
緊張して固まった私達を鼻で笑う先生の顔面は犯罪級の顔の良さだった
「学園長からは聞いている。お前達が今日から俺の担任クラスに入った新顔か」
『は、はい…Aです。あとグリム』
「ついでみたいに言うんじゃないゾ」
「ほぅ…珍しく毛色をしているな。触り心地も悪くない、good girl!困った事があったら何時でも俺の所に来ても構わない」
『あ、ありがとうございます…』
「申し遅れたな、俺の名はデイヴィス・クルーウェル。気軽にクルーウェル様と呼んで良いぞ」
優しく犬の毛を整えるように頭を撫でる先生にどう返事すれば良いのか分からず取り敢えずお礼だけ返しておく
そして満足したのか再びコツコツと足音を鳴らして教卓へ帰っていく先生を見ながら隣で目を見開いている2人に質問する
『クルーウェル先生はいっつもあんな感じ?』
「いや…僕達にはあそこまでしなかったぞ…」
「やったじゃんA、さっそく先生のお気に入り」
『喜んで良いの…?』
「まぁ、Aは放って置けないからな」
『貶してる?』
「子犬共、キャンキャンと煩いぞ」
注意されて静かになる教室でクルーウェル先生の授業は始まったが100種類以上の薬草、毒草など私の苦手な暗記科目らしいので最初の授業で項垂れてしまう
2限目は魔法史の時間だ。教室で席について先生の話を聞いていたがトレイン先生の使い魔であるルチウスちゃんに目が行ってほとんど集中出来なかった。不可抗力だ、仕方ない。
周りもあまりに抑揚のない授業なのでウトウトしたりと危なげだったがなんとか無事に2限目も終了できた
その後の3限目は運動着に着替えて運動場へ集合だ、眠たかった授業から一変して体を動かす授業なのでみんな嬉しそうに教室で着替え出すので極力クラスメイトの裸体を見ないように教室から出る
運動着は学園長から支給された黒色のシャツとジャージ
どうやらだいぶ昔の運動着らしい
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夢羽(プロフ) - 初めまして。素敵な作品をありがとうございます!定期的に読み返してはエースくんにときめいています… ご多忙だとは思いますが、更新されるのを楽しみにしてます。 (2020年4月27日 0時) (レス) id: a29a4246c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 特別生とは…?特待生とはまた違うのでしょうか。聞いたことの無い響きですが… (2020年4月19日 21時) (レス) id: b7946a7302 (このIDを非表示/違反報告)
あんのーう芋(プロフ) - はじめまして、好きです(唐突の告白) この小説でエースくんのかわいさに目覚めました…ありがとうございます… これからも楽しみにしてます! (2020年4月3日 1時) (レス) id: d10e65dca4 (このIDを非表示/違反報告)
うめもち - めっちゃくちゃ好きです!!すごいキュンキュンして最高すぎます!wこれからも頑張ってください!! (2020年3月29日 13時) (レス) id: a90799e521 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしています。 (2020年3月28日 19時) (レス) id: 1a14a16763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木村 | 作成日時:2020年3月19日 11時