19.5 とにじゅうわ ページ23
「なににやにやしてんの」
『ふへへ、なんれもないよ』
右側に居るエースくんにほっぺを引っ張られるがみんなで協力しているのがうれしくて情けない笑い声しか出てこない
そんな私を見てデュースくんも微笑みながら私の頭に手を置いて乱雑に撫でて来た
『かみのへぼはぼはになっひゃうよ』
「何言ってんのかわかんねぇよ」
「お前がほっぺ引っ張ってるからだろ」
またもや喧嘩になりそうだったがなんとか抑えてくれた様で紛らわす様に作戦会議を再開した
鉱山の前に再び立ち作戦をもう一度頭の中で繰り返す。
「A〜、…ほんとにその作戦上手く行くのかよぉ…こわ…いや、不安なんだゾ…」
『グリム、こうなったら腹を括って頑張ろう。』
実はこの中で私が一番緊張しているんじゃないかと思うほど手も足も震えている
けれど作戦を考えた私がこんな感じになっているのはダメだと思い、震えを抑える様に自分の手を手を握りしめて大きく深呼吸をしていると後ろから肩を優しく叩かれた
「ははっ、硬くなりすぎ。気楽に行こうぜ。 んじゃ、パパッとやりますか」
「A、安心してくれ。僕たちがついてる。」
やる気に満ち溢れた2人に思わず感動して涙が出そうになったが戦いに備えて我慢した
鉱山の前で準備万端なグリムをチラリと見てから2人は定位位置に着いた
頬をパチン‼と叩いて気合を入れたところでグリムにgoの指示を出す
「やい、バケモノ‼こ、こここっちなんだゾ‼」
「グルルルル……ガエレェエエエエエェェエエ！！」
「ギャッ!来た!A〜‼」
グリムの大声に反応したモンスターが鉱山から出てきて私達目掛けて向かってくる
そんなモンスターを離れたところから今度は私が呼び出す
『っ、ここまでおいで〜！』
私の声に反応したモンスターは見かけによらない素早さで振り返って近くの朽木にとんでもない攻撃を繰り出す
い、一瞬でバラバラに…朽木だとしてもあんなの当たったらひとたまりもない…
グリム一緒にビビり散らかしつつもモンスターを洞窟から引き離す事に成功し、作戦は順調に進んでいる
「だいぶ洞窟から離したんだゾ!」
『よし!今だ‼お願い‼』
「オッケー、お任せ!いくぜ、特大突風!」
合図と共にエースくんが大きめの竜巻を起こす、そしてそれにグリムの炎が合わされば火力はなかなかの物になり、モンスターも怯んでいる様に見える
『今がチャンス‼』
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夢羽(プロフ) - 初めまして。素敵な作品をありがとうございます！定期的に読み返してはエースくんにときめいています… ご多忙だとは思いますが、更新されるのを楽しみにしてます。 (2020年4月27日 0時) (
レス) id: a29a4246c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 特別生とは…？特待生とはまた違うのでしょうか。聞いたことの無い響きですが… (2020年4月19日 21時) (レス) id: b7946a7302 (このIDを非表示/違反報告)
あんのーう芋(プロフ) - はじめまして、好きです(唐突の告白) この小説でエースくんのかわいさに目覚めました…ありがとうございます… これからも楽しみにしてます！ (2020年4月3日 1時) (レス) id: d10e65dca4 (このIDを非表示/違反報告)
うめもち - めっちゃくちゃ好きです！！すごいキュンキュンして最高すぎます！wこれからも頑張ってください！！ (2020年3月29日 13時) (レス) id: a90799e521 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしています。 (2020年3月28日 19時) (レス) id: 1a14a16763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木村 | 作成日時：2020年3月19日 11時
