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じゅうろくわ ページ19

「ここで考えててもしゃーないし炭鉱の中、行ってみよーぜ」


エースくんの提案に固まって家から移動する
途中の道も暗くて怖いのでグリムをギュウギュウに抱きしめながら進む


「A、苦しいから離すんだゾ‼」
『無理無理怖すぎてその冗談笑えない』
「冗談じゃないと思うが…」

ぐえーなんて言って暴れるグリムを無理やり抱きしめて進もうとすると悪い顔でニヤニヤしているエースくん
デュースくんは私の心配をしつつグリムの心配もしてくれている。優しい…


「なにA、こういうの苦手なわけ?」
『好きな人いないでしょ⁉』
「ふーん、じゃあその毛玉じゃなくておれと…」


エースくんが何かを言い終える前にデュースくんが私からグリムを引っこ抜いて開いている手を握って進み出した
グリムは恨めしそうに私を見ているが、あぁ…抱き枕グリム…恨みたいのはこっちだ。


「僕も怖くなったから手を繋いで行こう、安全策だろ?」
『デュースくん…‼ありがたく繋がせてもらうね‼』


私の手よりもゴツゴツで幾分大きな手に包まれて安心感がある。手汗大丈夫かなと心配しながらも繋ぐ力を緩めず進んで行こうと足を出していくと少し前で驚いた顔で固まっているエースくん


『そういえばエースくんさっき何か言おうとしてなかった?』
「そうか?Aの聞き間違いじゃないか?」
「そんなわけねぇだろ‼なにが怖いからだよ!繋ぎたかったら正直に言えよダッセーな‼」
「あ?カッコつけて素直になれないお前より全然マシだろ」
「はぁ⁉カッコつけてなんてねぇし‼っていうかAはオレと付き合ってるって言ったろ‼」


どんどん口喧嘩がヒートアップしていきお互い手を出しそうなので一言喝を入れる


『喧嘩してたら、どんどん日が暮れるし2人とも退学になるかもしれないんだよ‼分かってる⁉』
「うっ…確かにここで言い合ってても意味はないが…」
『あと、私エースくんと付き合った覚えないから‼』


そう言って2人の手を引いてドワーフ鉱山へ向かう
グリムは途中から呆れたような目で私を見ていたけど大人しく鉱山へ向かってくれている



「は⁉付き合ってるんじゃないのか⁉」
「はっ、まんまと騙されてやんの。ウケるわ」
「てめぇ…」
『喧嘩しない‼』

じゅうななわ→←じゅうごわ



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夢羽(プロフ) - 初めまして。素敵な作品をありがとうございます!定期的に読み返してはエースくんにときめいています… ご多忙だとは思いますが、更新されるのを楽しみにしてます。 (2020年4月27日 0時) (レス) id: a29a4246c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 特別生とは…?特待生とはまた違うのでしょうか。聞いたことの無い響きですが… (2020年4月19日 21時) (レス) id: b7946a7302 (このIDを非表示/違反報告)
あんのーう芋(プロフ) - はじめまして、好きです(唐突の告白) この小説でエースくんのかわいさに目覚めました…ありがとうございます… これからも楽しみにしてます! (2020年4月3日 1時) (レス) id: d10e65dca4 (このIDを非表示/違反報告)
うめもち - めっちゃくちゃ好きです!!すごいキュンキュンして最高すぎます!wこれからも頑張ってください!! (2020年3月29日 13時) (レス) id: a90799e521 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしています。 (2020年3月28日 19時) (レス) id: 1a14a16763 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木村 | 作成日時:2020年3月19日 11時

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