じゅうごわ ページ18
嫌な予感は見事的中し優しく背中をさすってくれたはずのデュースくんは浮いたエースくんを野球ボールのようにシャンデリアの上にいるグリムに投げつけた。そう、シャンデリアの上にだ。
見事グリムを捕まえたエースくんは地面に落ちて来たが同時に、綺麗に輝いていたシャンデリアも崩れ落ちて来た
『シャ、シャンデリアが‼何してるの⁉』
「ォエ!ゲホッ…‼信じらんねぇ‼」
デュースくんの発想は良かったものの後のことを考えれてなかったのが敗因でした。
無事、学園長に現場を見られて4人並んでお説教を受けています。本当に解せない。
「もう許せません。全員、即刻退学です!」
「「えぇー‼」」
どれだけ許しを乞うても学園長は首を振るだけでどんどん退学の話は進んでいく
10億マドルが別世界から来た私にはどれほどの値段なのかはまだピンとは来ていないがきっと凄い価格なんだろう。
何も口を出せず黙り込んでいると学園長はたった一つだけ直す方法があると提案してくれた
『ドワーフ鉱山で鉱石を…採掘?』
「そうです、同じ性質を持つ魔法石が手に入れば修理も可能かもしれません。」
「…僕、魔法石を取りに行きます、行かせてください!」
…と、言う事で明日の朝までにドワーフ鉱山で魔法石を見つけ、持って帰らないと退学になるというエースくんとデュースくんに何故か付き合わされた私ですが…
『帰りたい…』
「おいおい、まだ鏡の間についただけなんだけど」
「Aまで着いて来てもらうことになるなんて…悪いな。」
「ほんとだよな、何でオレまで…」
「お前はブツブツ言うんじゃない‼行くぞ。」
デュースくんの呼びかけに応じて闇の鏡は私たちをドワーフ鉱山へと連れて行った
眩しくて目を瞑っていたが目を開けると学園内ではなく、薄暗い森になっていた
「ここがドワーフ鉱山…一昔前は栄えていたらしいが…」
『今は人すらいないね…』
「うぅ…何か出そうなんだゾ…」
泣きそうになっているグリムを抱き上げてエースくんの言う家へ向かう
薄暗い森の中ってこんなにも雰囲気あるものなのか…
周りに注意しながらデュースくんを先頭に空き家へ入って行く
クモの巣が張り巡らされ七つの小さな家具が置かれているこの家は確実に誰かが住んでいたと思わせる何かがある
「7って多くね?」
『ずいぶん大家族だったんだね…』
「ドワーフ鉱山が栄えていた頃はさぞ賑やかな家だったんだろうな」
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夢羽(プロフ) - 初めまして。素敵な作品をありがとうございます！定期的に読み返してはエースくんにときめいています… ご多忙だとは思いますが、更新されるのを楽しみにしてます。 (2020年4月27日 0時) (
レス) id: a29a4246c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 特別生とは…？特待生とはまた違うのでしょうか。聞いたことの無い響きですが… (2020年4月19日 21時) (レス) id: b7946a7302 (このIDを非表示/違反報告)
あんのーう芋(プロフ) - はじめまして、好きです(唐突の告白) この小説でエースくんのかわいさに目覚めました…ありがとうございます… これからも楽しみにしてます！ (2020年4月3日 1時) (レス) id: d10e65dca4 (このIDを非表示/違反報告)
うめもち - めっちゃくちゃ好きです！！すごいキュンキュンして最高すぎます！wこれからも頑張ってください！！ (2020年3月29日 13時) (レス) id: a90799e521 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 更新楽しみにしています。 (2020年3月28日 19時) (レス) id: 1a14a16763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木村 | 作成日時：2020年3月19日 11時
