【１４】君にチェックメイト〜東・方・神・起

色々なカップル ページ33

YC「俺だって嫌だよ。
お風呂上りに浴衣着て他の課の部長さんとか課長さんとかにお酌に行くんでしょ？」

さくら「まあそうなんだけど・・・でもﾕﾁｮﾝがそんなこと言うなんて意外(笑)」

YC「俺だってﾁｬﾝﾐﾝだってｼﾞｭﾝｽだって、みんな同じだよ。」

さくら「そう？」

YC「ただ、表現の仕方が違うだけ。」


ベッドのきしむ音が聞こえて

部屋の電気が消えた。


YC「ｼﾞｭﾝｽがさっき機嫌が悪いように見えたのは、ｼﾞｭﾝｽなりに我慢してたからだよ。」

さくら「我慢？」

YC「うん。我慢。
前までのｼﾞｭﾝｽなら『そんなの行っちゃだめ！』とか言ってそうな気がしない(笑)？」

さくら「そうかも･･･」


確かに、

今日は、行っちゃダメって言わなかったな。

私には何にも聞いてこなかったし。


YC「今日さ、５人でいるときスタッフの人が彼女と喧嘩したって話をしててね。」

さくら「うん。」

YC「その原因は、仕事が忙しくて会える時間が少ないから彼女が『仕事と私どっちが大事なの？』って聞いてきたからだって。」

さくら「あれれ(笑)」

YC「でね、その彼女にどのくらい会えてなかったんだと思う？」

さくら「うーん・・・１か月くらい？」

YC「まあそのくらいかなって思うよね(笑)」

さくら「うん。違うの？」

YC「正解はたった１週間。」

さくら「１週間(笑)！？」

YC「僕たちなんか２か月も会えなかったのにね(笑)むしろ男の俺たちの方が会いたいって言ってたような気がするし。」

さくら「だって・・・仕事頑張ってる人にそんなこと・・・。
何より仕事してるﾕﾁｮﾝが好きだし。」

YC「それでね、さくらってやっぱすごいなって思った。
寂しいとか、会いたいとか、俺たちを困らせるようなことは一切言わない。」

さくら「ﾕﾁｮﾝを信じて待つことしか私にはできないもん。」


世の中にはいろんなカップルがいるけれど

私は相手の重荷になるような恋愛はしたくない。

さくらも同じで、

それがﾕﾁｮﾝに伝わっているようだった。

なんでこのカップルはいつも穏やかに微笑み合っているのか

わかった気がした。

聞こえた会話→←さくらたちの会話

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