254.問題ない（ユン・ジョンウ） ページ7
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「自信のあるパートは？」
「すべて自信があります」
「オーケー」
満場一致でリーダーに任命された後。パート決めのために自分が聞くと、スンオンが即答した。流石スンオンだと思ったのは自分だけじゃないようで、隣に座っている唯一TOP9専用のジャージを着たナナも「わあ、スンオンはすごいね」と感嘆の声を漏らしていた。
ちなみにナナは専用のジャージを渡されたとき、俺達に気を遣ったのか純粋に目立ちたくなかったのか、「これ絶対に着なくちゃ駄目なやつですか？」とスタッフさんに聞いて。でもスタッフさんに「駄目ではないですけど……でもせっかくの専用練習着なので……」と困った顔を返されたナナは諦めたのか、「……寒がりなのでちょうどよかったです、ありがとうございます」とスタッフさんにお礼を言いながら受け取って着ていた。寒がりは事実だったのか、ジャージのファスナーを一番上まで上げていてなんだかかわいかった。
「僕はサビ以外なら」
「ジェイは？」
「ファルセット以外なら自信があります」
ホンハイの答えに続いてジェイに問いかけると、ジェイは笑いながらそう言って。ユンソもジェイに同調するように頷いた。
「ナナは……聞くまでもないか」
「いや、別にそんなことは……」
俺の言葉とみんなの賛同するような反応に、ナナは苦笑いをした。
「でもサビもファルセットも全部問題ないだろ？」
「……まあ……流石に自分が制作に関わった曲が歌えなかったらまずいですからね……ウジ先輩とかSEVENTEENの皆さんに自分が歌えない曲をつくって俺達に歌わせたのか〜！って文句言われちゃう」
そういえばN͜͡umberはSEVENTEENと仲が良かったんだっけ。年齢もデビューした時期も事務所も違うN͜͡umberとSEVENTEENが親しいこと自体はかなり不思議だけど、とにかくその繋がりでナナもSEVENTEENのメンバーと親交が深かったのだろう。特に、曲を一緒に作ることになったウジ先輩とは。
ウジ先輩の名前を出したナナの、普段よりも少しだけ軽くなった口調を聞きながら思った。
「……とにかく、キー的には何も問題ないです。どのパートも自信があるというか、歌えると思います」
「あ〜ほんと頼もしいわ。前回も少ないパートだったのにボーカル目立ってたし。やっぱりプロだなって思った」
「もうプロじゃないですけどね。……でも、ありがとうございます」
一瞬目を伏せてから、ナナは少し恥ずかしそうに小さく笑った。
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アップルパイ(プロフ) - なのこ5546さん» いつもコメントありがとうございます！ 更新してすぐ読んで頂いて本当に嬉しいです。書いてる自分もしんどいな……と思っているので、早く明るいシーンまで行きたいなとなってます……🥲 これからも更新頑張るのでぜひよろしくお願いいたします。 (8月4日 3時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 最新話読みました！思わず、ナナー！！！！って叫んじゃいました😭アップルパイさんの小説大好きなのでこれからも更新楽しみにしています💘 (8月2日 7時) (レス) @page22 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年7月24日 22時
