284.編曲（チ・ユンソ） ページ37
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「とりあえず中間発表までにジョンウ兄さんと俺で新しい振付と動線を考えて……あとは俺は編曲もか」
「あの……トレーニングの時にも思ったんですけど、振付や動線はともかく編曲は直さなくてもいいんじゃないですか？ すっごく良いアレンジなのに、ボツにしちゃうのもったいないっていうか……」
とりあえず編曲は明日までには直せると思う。楽譜を見ながらそう口にするナナ兄さんに、ついそう言った。
「うーん……でも、踊りながらやるにはちょっと難しかったでしょ？」
「う……でもやっぱりもったいないですよ……一から直すのっだってナナ兄さんの負担だろうし。ただでさえ僕達のせいでダンスを変えなきゃなのに……」
ナナ兄さんが手掛けた今の編曲はオリジナルとかなり変わっていて、音が増えたというか、より複雑になった感じだ。スターレベルテストやグループバトルはもちろん(グループバトルはキーを下げてはいたけれど)、N͜͡umber時代のカバーステージでもほとんどオリジナルと変えずにパフォーマンスをしていたから、ナナ兄さんが編曲をするイメージはあまりなかった。でもフェテク兄さんと同様、やっぱりナナ兄さんは音楽の天才なんだって、僕では到底思い付かないようなたくさんのアレンジを加えられた『Home』を見て思ったんだった。
だから、確かにオリジナルよりも難易度が上がったとはいえ、やっぱりこれをボツにするのは惜しい。そう思いながらナナ兄さんに言えば、ナナ兄さんは「いいよ、気にしないで」と眉を下げて笑った。
「俺さ、実は編曲あまり得意じゃないんだよね」
「え？ そうなんですか？」
最初に「編曲は任せてください」って言っていたのに。思わず首を傾げる。他のみんなも不思議そうな顔をしていた。
「うん。ただ能力的に不得意ってわけじゃなくて、心情的に苦手というか。他の人が作った、完成された曲に手を加えるの、なんだか申し訳なくなっちゃうんだよね」
「あー、そう言われればなんだかナナらしいね」
「アハハ……メンバーにもジェイみたいなこと言われたなあ。でも別に編曲することが悪いとは思ってないんだよね。自分が作った曲が編曲されても何も思わないし。むしろこんなアレンジができるんだ、思いつかなかったなー、って感動しちゃうくらい」
「『milky way』とかバラードアレンジすごくされてましたよね」
スンオンがそう返すと、ナナ兄さんは瞬きをした後に「そうだったね」と小さく笑った。
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アップルパイ(プロフ) - なのこ5546さん» いつもコメントありがとうございます！ 更新してすぐ読んで頂いて本当に嬉しいです。書いてる自分もしんどいな……と思っているので、早く明るいシーンまで行きたいなとなってます……🥲 これからも更新頑張るのでぜひよろしくお願いいたします。 (8月4日 3時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 最新話読みました！思わず、ナナー！！！！って叫んじゃいました😭アップルパイさんの小説大好きなのでこれからも更新楽しみにしています💘 (8月2日 7時) (レス) @page22 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年7月24日 22時
