275.型 ページ28
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「うーん……確かにラップ自体は書いてたけれど、ベースだけ書いて後からミンジュン兄さんやヨンジュが直すことも多かったし。そもそも後でふたりに書いてもらおうって自分では考えずにいたときも普通にあったから……」
「そうなんですか？」
「うん。結局ラップをするはミンジュン兄さんやヨンジュだし、ラップが二人にとって自己表現ならふたりの言葉でやって貰った方がいいからね。その時はちゃんとラップの作詞はミンジュン兄さんやヨンジュって書いてあったはずだよ。……俺のラップ、真面目すぎるというか、遊びがないらしいんだよね。よくミンジュン兄さんに言われてた。型にハマり過ぎって」
「まあ、ナナが真面目なのはそうだよなー。それが歌詞に出てるのもなんか分かるわ。ナナのつくる曲って万人ウケ！って感じだよな」
俺からしたらミンジュン兄さんが型破りすぎだったけどね、とケイタの言葉に小さく笑う。
ぶっちゃけ、ミンジュン兄さんの作る曲は流行なんて無視した、万人ウケはしない「変な曲」が多い。このメロディーに合わせて歌うにはだいぶ無理があるんじゃないか？って歌詞入れをしたり、目まぐるしく転調させたり、わざと不協和音をつくったり、そもそも歌詞がアイドルが歌うにはあまりにストレートすぎたり。だからこそ刺さる人には刺さる、一度聞いたら絶対に忘れない中毒性が強いものになるだけど、ミンジュン兄さんが「N͜͡umberのコンセプトに俺とヨンジュがつくる曲は合わない」と言ったことも分かる気がした。
きっと、あのままふたりが曲を作ったらN͜͡umberのコンセプトはだいぶ変わっていたはずだ。それこそ私のイメージには無いと言われた、Stray Kids先輩の『神메뉴』やBLACK PINK先輩の『Kill This Love』のような。
どっちが良い悪いじゃない。ミンジュン兄さんの作る型破りな曲やラップは私には一生作れないものだし、だからこそ私はミンジュン兄さんを天才だと尊敬している。同じように色んなアイドルラッパーがミンジュン兄さんの名前を出して、天才だ、ああいう風になりたい、と言うのもわかる。
(だから、ある意味……)
ふと思う。きっかけはどうあれ、今のミンジュン兄さんが自由にやれていることが良かったと。
ソロアーティストとしてのミンジュン兄さんの曲を聴くと、やっぱりN͜͡umber時代のミンジュン兄さんはシアン兄さんや私がやりやすいように抑えていた部分はあったんだなと感じることがあるから。
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アップルパイ(プロフ) - なのこ5546さん» いつもコメントありがとうございます！ 更新してすぐ読んで頂いて本当に嬉しいです。書いてる自分もしんどいな……と思っているので、早く明るいシーンまで行きたいなとなってます……🥲 これからも更新頑張るのでぜひよろしくお願いいたします。 (8月4日 3時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 最新話読みました！思わず、ナナー！！！！って叫んじゃいました😭アップルパイさんの小説大好きなのでこれからも更新楽しみにしています💘 (8月2日 7時) (レス) @page22 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年7月24日 22時
