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274.創作ラップ ページ27





「……で、作詞で一人で悩んでたら、ケイタ兄さんがそれに気付いて大丈夫か?って話しかけてくれて。その時にラップの作詞やることになって〜相談したら、ユジン偉いな! ラップなら俺が見るわ!って。それに甘えさせてもらってます」

 しばらくユジンを褒めながら撫でたあと。ユジンはちょっと恥ずかしそうに咳払いをしてからそう言った。


「そ! 昨日もそれで練習終わったあと一緒に居たんだよなー。もうだいぶ遅かったしさ、ユジンが作詞考えながら明日一緒に朝ごはん食べたいです〜って言って、それに俺がいいよ〜って返した後の記憶が全然なくて。多分そのまま寝落ちしたんだろうな。朝起きたらめっちゃ近くにユジンの顔があったからびびったわ」

「ケイタ兄さんのうわ!って声に目が覚めて、僕もうわ!ってなりました。ベッドの上ノートやらペンやらが散乱してましたし」

「そんなベッド広くないのによく落ちずにふたりで朝まで寝れたね……」


 ケイタは小柄な方だし、ユジンも背は高いけれどだいぶ細身だからなんとかなったのだろうけど、ひとつのベッドに男性ふたりが寝るっていうのはなかなか狭くて暑苦しそうだ。頭の上でなんとなく想像しながら思う。



「というか、ケイタも『ZOOM』でラップ&ダンスポジションだからユジンとはライバルでしょ? それなのにわざわざユジンを気にかけてラップを見てあげるなんて、ケイタもちょう偉いね。ケイタらしいけど」

「お、俺のことも撫でてくれんの?」

「やめてよ……同い年を偉いねって撫でるとかおかしいから……」

「そんなこと言うなよな〜」


 純粋にケイタを尊敬して言ったのが台無しだ。思わず苦い顔をする私を、ケイタはそれはもう楽しそうに「ユジンばっかずるいな〜!」と笑った。ケイタも別に俺に撫でられても嬉しくないだろうに、本当に何を言っているんだろう。ユジンも謎に得意気だし。



「ああ、そうだ。なんでこの話をしたかって言うとさ、ナナもユジンのラップを一緒に見てくれたら助かるなーって」

「……俺が、ケイタと?」


 思わず首を傾げる。


「そう。色んな人の意見あった方がいいだろ?」

「まあ……それはそうだけど。でも俺は、」

「ナナ兄さん、曲作るときにラップパートも書いてましたよね? だからラップの作詞には慣れてると思うんですけど……」


 俺はボーカルだから、それならちゃんとラップポジションの練習生に頼んだ方が。そんな言葉を遮って、ユジンがそう言った。





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アップルパイ(プロフ) - なのこ5546さん» いつもコメントありがとうございます! 更新してすぐ読んで頂いて本当に嬉しいです。書いてる自分もしんどいな……と思っているので、早く明るいシーンまで行きたいなとなってます……🥲 これからも更新頑張るのでぜひよろしくお願いいたします。 (8月4日 3時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 最新話読みました!思わず、ナナー!!!!って叫んじゃいました😭アップルパイさんの小説大好きなのでこれからも更新楽しみにしています💘 (8月2日 7時) (レス) @page22 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アップルパイ | 作成日時:2023年7月24日 22時

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