261.負担 ページ14
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「ナナは振りまだ覚えてるんだっけ？」
歌詞を覚えているみんなを眺めながら編曲をどうするか頭の中でぼんやり考えていたら、ジョンウ兄さんにそう話しかけられた。それに私は頷く。
「はい。忘れてないと思います」
「良かった、ほんと助かるわ。ナナが覚えいてもいなくてもみんなより先に振りを覚えておくつもりだったけど、もう振りが体に入ってるナナがいるなら負担がだいぶ減るから」
「あはは、それなら良かったです。……あ、ジョンウ兄さん、ダンスの創作なんですけど、動線は俺が考えますね」
「ん？」
私がそう提案すると、ジョンウ兄さんが少し驚いた様な顔をした。
「動線を？ ナナが考えてくれんの？」
「はい。……あ、ジョンウ兄さんが動線考えたかったですか？ それなら仕方ないですけど……」
「や、そういうわけじゃない。ただ、ナナが考えてくれると思ってなかったしみんなもそうだから、普通に振りも動線も俺が全部やるものだと。ナナって創作ダンスの経験あんの？」
「ないですけど、メンバーがやってたのを近くで見てたのでできなくはないかなあって。自分もちょっと意見出すことありましたし。流石に一から作る経験はないし、そんなセンスもないですけど。だからやるなら振り付けよりは動線の方が助かります。絶対に振り付けを考えるセンスはジョンウ兄さんのが圧倒的にあるので。……動線だけでも自分がやったら、ジョンウ兄さんの負担軽くなりますよね？ もちろん振り付け考える必要があるなら頑張りますけど……」
そう言うと、ジョンウ兄さんが「やばい、ナナのこと猛烈に撫でたい」と意味の分からないことを言った。
「え？ いきなりなんですか？」
「いや、ナナが良い子すぎて……ナナは編曲やってくれるんだから、ダンスの方は別に気にしなくても良かったのに。ナナがそこまで考えてくれると思ってなかった」
「それじゃあジョンウ兄さんの負担が大きいままじゃないですか。負担は出来るだけ分け合わなきゃ。編曲は俺にとってそこまで負担じゃないですし、これも経験だって思えばま」
「そういうとこだよマジで。ナナ愛してる！」
がし、と私の頭を掴んで。それからめちゃくちゃに頭をわしゃわしゃとするジョンウ兄さん。
「え、やめてください」
「やだ、やめない」
「ええ……？」
結局ジョンウ兄さんが満足するまでわしゃわしゃとされるは続いたし、他のみんなもそれに気付いて笑いながらその様子を見ていた。
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アップルパイ(プロフ) - なのこ5546さん» いつもコメントありがとうございます！ 更新してすぐ読んで頂いて本当に嬉しいです。書いてる自分もしんどいな……と思っているので、早く明るいシーンまで行きたいなとなってます……🥲 これからも更新頑張るのでぜひよろしくお願いいたします。 (8月4日 3時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 最新話読みました！思わず、ナナー！！！！って叫んじゃいました😭アップルパイさんの小説大好きなのでこれからも更新楽しみにしています💘 (8月2日 7時) (レス) @page22 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2023年7月24日 22時
