ユンギ、好きだよ

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続きを聞くのが怖い




聞きたくない




そう思えば勝手に口は開いてて

ユンギ、と続きが来る前に
わたしが名前を呼べば

ん？とこっちに視線をくれた





久々に合った目に
また目頭が熱くなってきた

やばい、泣く

そう思って下を向いて私は続けた






「わたし、もう大丈夫だよ」

「…は？なにが？」

「この傷はユンギのせいじゃないんだから！」





声が震えないように気をつけながら、明るく振舞ってみる






「待って、何の話」

「こんな傷小さいし全然平気！」

「ちょっ

「だから、恋人だって結婚相手だって見つかるよ！」





滴る涙を見て彼は少し焦ったのか、ちょっと落ち着けと言った。でも私の口は止まることは無い





「今までごめんね！この傷のせいでずっと縛り付けちゃって」

「A、落ち着けって」

「もう大丈夫だからわたし」

「まじ、落ち着け」

「ユンギももう好きな人のところいって大丈夫だよ」

「…」





お願い、もう一回落ち着けって言われたらごめんっていうから、もう１回だけ





「だから、ばいばいしよ！」

「…」






ははって乾いた笑いを零したわたし






「わかった」






もう１回だけ、そう思った願いは叶わずにユンギは部屋を出ていった






一昨日カラッカラになるまで泣いたはずなのに、また溢れ出てくる涙。体のどっかに涙のダムとかあるのかな





「…っユンギィ」






ばいばい

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