テヒョンくんの過去1-JM side- ページ13
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5年前。
俺とテヒョンは、美術の専門学校で出会った。
出会った当時の印象は、まさに天才。
特待生として入学したテヒョンはちょっと話しかけにくいオーラを纏っていて、皆避けがちだった。
そんな中、絵の具を切らして困っているテヒョンに絵の具を貸したことがきっかけで俺とテヒョンはよく話すようになった。
話してみるとよく話す明るいやつで、すぐに気が合って仲良くなったんだ。
テヒョンには妹と弟がいて、可愛いんだってよく自慢していた。
そんなある日、課題の提出期限が近くて学校に泊り込むことになった。
「テテ、それ何書いてんの？」
「んー？これ、家族の肖像画。もうすぐ妹の誕生日でさ。これでコンクール入賞したらいいプレゼントになるかなって。」
「うわー、さすが特待生、入賞する前提の発言ムカつくわー笑」
「そんなことないってー、金賞は無理かもよ？」
「ほんとムカつく。笑」
2人で談笑しながら絵を描き続けて、明け方になんとか描き上げた。
テヒョンの携帯が鳴ったのはちょうど絵が完成したくらいだった。
「テテ、携帯なってるけど。」
「ほんとだあ、知らない番号...なんだろ？こんな朝早くに。」
電話に出たテヒョンの顔が、話をするたびにどんどんこわばっていく。
電話が切れた後、テヒョンはその場に崩れ落ちた。
「テテ！？大丈夫！？」
「家が......燃えたって。家族が...病院に搬送されたけど...みんな発見された時にはもう死んでて...それで...」
「もういいから。病院、今から行くんだろ？ついてくよ。」
立ち上がるのもやっとなテヒョンを連れて病院に行くと、刑事さんと思われる人がロビーで待っていた。
「キムテヒョン君ですね。ご家族の確認をしていただきたいので、ついてきていただけますか。」
「はい...」
病院の一室にテヒョンの家族は寝かされていた。全員見るに耐えない状態で、テヒョンも震える声で「本人です」と言うのがやっとだった。
「原因は...わかってるんですか。」
俺が尋ねると、刑事さんは言いにくそうに言った。
「おそらく...放火です。」
最近起こっている連続放火犯の仕業である可能性が高いらしい。
病院を出た後、テヒョンと俺は学校に戻った。
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kaho(プロフ) - みーたん♪さん» みーたん♪さんありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡また更新していくので応援よろしくお願いします！ (2017年7月17日 5時) (
レス) id: 551b2f72f9 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん♪(プロフ) - 温かくって好きです。更新頑張って下さい。 (2017年5月31日 21時) (レス) id: 443256ac3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaho | 作成日時：2017年3月17日 22時
